【MLB】絶不調の田中に地元紙バッサリ「高額の給料がなければローテから外されている」
2017/06/06
Getty Images
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手は、直近4試合で4敗、防御率も11.21と過去に例を見ない成績を記録している。今季の防御率は6.34で自責点の数43はリーグトップだ。この状況に地元紙の『ニューヨーク・ポスト』も「田中の芸術的才能が彼を殺している」と題した記事を掲載し、田中を分析した。
記事では、「彼がエースであることを忘れましょう。もし、1億5500万ドル(契約当時約161億円)が支払われてなかったら、ローテーションから外されている」とバッサリ。さらに、不調の原因は捕手の違いにあると言われているが、「捕手が問題なのではなくて、田中が一球一球に責任を持つべきだ」と田中の責任を追及した。
また、13奪三振と好投したアスレチックス戦を挙げるも、「アスレチックスは『三振を気にしないチーム』で、低めの球を振りまくっていた。もし打席で我慢ができるのなら、田中は直球や他の球種でミスをするだろう。そして、前回のオリオールズ戦ではそれを実践されてしまったのだ」と7失点を喫した前回登板を分析した。
一方で、田中の今季の成功した試合として、4月27日の完封を記録したレッドソックス戦を挙げている。
「何かがうまく行ったのなら、それに固執すべきだ。スプリットとスライダーのコンビネーションがうまく行ったのなら他のプランは考えるべきではない」と最も良かった試合の投球に戻るべきだと主張している。
また、あるスカウトからの話も掲載。「田中は少し投球がクリエイティブになりすぎるときがある。そして、時々やり過ぎてしまうのだ」とした。
「田中に限らず他の投手もやることだが、打者を予期しないボールで驚かそうとよく考える。しかし、そのような球はストライクゾーンに制球された球であるし、打者も分かっていて打たれてしまうのだ」と考え過ぎが原因で打たれることもあると分析した。
記事の最後では、「完封や13奪三振は理由なく起きることではないが、5勝5敗とひどい防御率6.34を記録している。これは彼にとってものすごく恥ずかしい成績だ」として締めている。
田中の次の登板は、6日(日本時間7日)のホームでのレッドソックス戦だ。レッドソックスも前回は完封されているだけあって、対策はばっちりだろう。田中の真価が試される登板となる。