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MLB挑戦の道を開いたパイオニアは、ベースボールを救ったヒーロー 野茂英雄、ドジャースとの契約から20年

今からちょうど20年前、野茂英雄がドジャースと契約を結んだ。今でもアメリカのファンのヒーローであり続けているパイオニアの活躍を振り返っていく。

2015/02/14

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20年前、トルネード旋風を巻き起こす

Strikeouts are the theme it seems for Friday the 13th, so it’s only fitting that February 13 marks an anniversary of one of the great strikeout pitchers in Dodgers history.
奪三振は13日の金曜日のようなものだ、そう、ドジャース史に残る素晴らしい奪三振投手の記念日には13日の金曜日がふさわしい。
 
 今からちょうど20年前にあたる現地時間1995年2月13日、この日は「パイオニア」野茂英雄がロサンゼルス・ドジャースと契約を交わした日。日米の野球に大きな転換点が訪れた日だ。
 
 この日、野茂が手にしたのは近鉄時代の年俸1億4900万円には遠く及ばない、わずか10万9000ドルのマイナー契約だった。しかしボーナスは破格の200万ドル、ここにドジャース球団の期待の大きさが現れていた。野茂も実力でその期待に応えていく。
 
 ストライキによって1カ月遅れで開幕を迎えた1995年5月2日、野茂は村上雅則以来2人目となるメジャーデビューを果たした。日本でも早朝4時半からテレビ中継されるなど注目を集めたこの日、キャンドルスティック・パークでのジャイアンツ戦に先発した野茂はバリー・ボンズ、マット・ウィリアムスらが並ぶ強力打線を5回7奪三振1安打無失点と完全に封じ込める。
 惜しくも試合は延長戦に突入し勝ち星こそつかなかったものの、日米のファンにトルネード『Nomo』を印象付けるには十分なものだった。
 
 その後も勝ち星がつかないながらも好投を続けると、6月2日に念願のメジャー初勝利。6月は6登板で6勝、3勝目のパイレーツ戦では16三振を奪う大車輪の活躍でリーグの月間最優秀投手にも輝いた。
 
 オールスター前の13試合で119奪三振、防御率1.99と際立った成績を残した野茂はその年アーリントンで行われたオールスターの先発投手の大役に選ばれる。日本人投手がメジャーのスーパースターたちを代表してマウンドに立つ、まさに歴史的な瞬間だった。
 
 デビューイヤーは13勝6敗、防御率2.54に加え236奪三振で奪三振王。チッパー・ジョーンズとのデッドヒートを制して新人王も獲得し、「NOMOマニア」という言葉が生まれるほどの大熱狂を呼んだ。米スポーツサイト『SB Nation』でも「20 years ago: Hideo Nomo signs with Dodgers」と題した記事で野茂の1年目を以下のように振り返っている。
 
That first season was a whirlwind for Nomo, or perhaps more accurately a tornado, with his elaborate, twisting windup that remains embedded in the minds of all who watched him pitch. […]He was a true must-watch player.
野茂の1年目はつむじ風、いや、より正確にはトルネードのようだった。彼の磨き上げられたねじるようなワインドアップは彼の投球を見た人全員の心に残り続けるだろう。
 
He was a true must-watch player.
彼は本当の意味での要注目選手だった。

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