「今季は昨季よりかなり良い状態」頼れるセットアッパー・田沢純一、キャンプインへ
この2年間セットアッパーとして大車輪の活躍をしてきた田沢。今オフの充実とこれまでに得た自信を語る右腕は今季も変わらぬ雄姿を見せてくれそうだ。
2015/02/21
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オフは休養に努めた田沢
球春到来、多くの日本人投手たちがキャンプインを目前に控え、キャンプ地での始動を始めている。ボストン・レッドソックスの田沢純一もその一人だ。
地元紙『The Boston Grobe』の電子版はオフシーズンの休息を終え、キャンプを迎える田沢を特集している。
田沢はここ2年間セットアッパーとして目覚ましい成績を残してきた。
2013年、2014年と連続で71試合に登板、2013年にポストシーズンで登板した13試合も含めると合計155試合。これを上回るのはメジャーリーグ全体でもカージナルスのトレーバー・ローゼンタール1人だけ。この間の防御率2.92と安定感も高い。特にこの2年間上原とともに1度も故障者リスト入りすることなく投げ抜いたのは特筆に値する。
“I knew I had a lot of mileage the last couple of years. So I made sure I took care of that,” Tazawa said on Thursday after his first workout at JetBlue Park.
「自分がこの2年間で多くの仕事をしてきたことは知っている。だからそのケアをすることに心がけてきた」とジェットブルーパークでの最初の練習を終えた木曜日に田沢は語った。
休養の必要性を感じた田沢。昨年オフは旅行先のカリフォルニア、そして故郷の日本で休息に多くの時間を割いたようだ。
“It was a short offseason last year [following the World Series] and I felt it in spring training,” he said. “But now I feel a lot better.”
「(ワールドシリーズもあって)昨年のオフシーズンは短かったし、スプリングトレーニング中にそれを感じたこともあった。しかし今季は(昨季と比べて)かなり良い状態だと思う」と田沢は言う。
一昨年は1年間で84試合登板と昨年以上のフル回転。リーグチャンピオンシップでは12年の三冠王ミゲル・カブレラ殺しの役割を任されるなど、緊迫した場面での登板も多く登板数以上の疲労も残ったはずだ。その上、短いオフとなれば万全の状態でキャンプインするのはなかなか難しい。主力選手のオフの課題は体のケアと休養。そういう意味では田沢自身も今年の仕上がりには満足がいっているのだろう。