プランB・上原浩治「代わりの抑え」起用も レッドソックス、ブルペンの基本戦略
上原浩治がレッドソックスで3度目のスプリング・トレーニングに入った。昨年終盤の投球内容も踏まえて、守護神・上原の起用法についてチームとして対応策を考えているという。
2015/02/24
Getty Images
起用法へのケアは怠らず
2013年の後半とそのポストシーズン、そして昨季も8月中旬まで上原は無敵だった。しかし、そこから9月上旬にかけての4.2回で14安打を浴び10の自責点を献上した。その結果、防御率は1.27から2.64に跳ね上がった(最終的には2.52)。
この乱調は39歳の年齢によるものとの憶測も流れたが、最近になって前述のとおり腰の故障が原因だったことが明らかになっている。逆の見方をすれば、万全な体調をキープできれば、まだ上原は活躍できるとも言えよう。マクアダム記者は、別のコラムで上原の生命線はその絶妙の制球力であり、その意味でもより注意深い体調管理が必要と訴えている。
Uehara doesn’t overwhelm hitters with his stuff, his margin for error is smaller than most hard-throwing ninth-inning specialists. Any downturn in command, any variance in his mechanics, will expose Uehara more than most closers.
上原は球威で打者を圧倒するタイプではないだけに、剛球型の最終回の職人達以上に失投は命取りになる。ちょっとした制球の乱れやフォームの狂いは、他のクローザーよりも上原を危険に晒すことになる。
もっとも、レッドソックスが万全を期すのは上原のコンディションだけではない。
いざという場合のバックアッププランも持っている。
実際、ファレル監督は上原を使わない日には、エドワード・ムヒカが代わりにクローザーを務めることになると語っており、マクアダム記者は新戦力のアレクシー・オガンドーもその可能性はあると見ている。彼はレンジャーズでの昨季の大部分を肩と二頭筋の故障で欠場したが、2010年には防御率1.30を記録した実績ある投手だ。
上原の実力と実績には信頼を置く一方で、その起用法へのケアを怠らず「代魔神」もしっかり用意する。これが今季のレッドソックス・ブルペンの基本戦略だ。
出典:”Keep an eye on Koji”@ Comcast Sportsnetby Sean McAdam in Feb. 21st 2015
“Can Koji still be the closer? @ Comcast Sportsnetby Sean McAdam in Feb. 13th 2015
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