マリナーズの正捕手が語る、岩隈久志「シンカーの使い方がカギ」
怪我に見舞われた昨シーズンと対照的に万全の状態でキャンプインした岩隈久志。マリナーズの正捕手マイク・ズニーノは高めのボールの使い方とシンカーを今季のポイントにあげている。
2015/02/25
Getty Images
高低のバランスがポイントに
記事では『マイク・ズニーノから岩隈への意見』と題してマリナーズの正捕手マイク・ズニーノのコメントを紹介している。
“I think he was just a tic too high in the zone,” Zunino said. “He’s such a good sinkerball with the split-finger and he works down at the knees so well. And when he’s up in the zone just a hair, that can alter his game a little bit. It may have been a little fatigue, it was a long year and he threw a lot of stressful innings. But I think this year he’s going to be ready to go, working down in the zone with that sinker.”
「岩隈は突発的に高すぎるコースに投げてしまうことがあると思う。彼は素晴らしいシンカーとスプリットを持っていて、膝元を非常にうまく攻める。彼がほんの少しだけ高めに投げるようにすれば、彼の試合が少し変わってくると思うんだ。(昨年は)少し疲れているように見えた、(昨年は最後までプレーオフを争った)長い年だったし、たくさん緊張感のあるイニングを投げていたからね。だけど今年はシンカーで低めを突く準備ができていると僕は思うよ」
データ的にも昨年は低めに投げた時のOPS.578と比べて、高めは.728と打ち込まれている。逆に2013年前半には低めに投球が集中しすぎて打者に狙われた経験もあり、ズニーノの言うように、低めと高めのバランスが今季のポイントになりそうだ。
また岩隈の武器としてシンカー(日本でいうシュートはメジャーではシンカーに分類されることが多い)が強調されているのも印象的だ。
昨年は被打率.329と打ち込まれたものの、一昨年は.179とスプリット以上に効果を発揮していた。高めへの配球とともに今季岩隈の投球時に注目したい視点だ。
今年のスプリングトレーニングでは、相手打者のアプローチへの対策を岩隈と話し合っていくと語るズニーノ。プロ3年目の昨季、初めて100試合以上に出場した正捕手は投手陣からの信頼も厚く、岩隈ともより磨きがかかったバッテリーワークが期待できそうだ。万全の状態でキャンプインした2015年、若き正捕手を相棒に岩隈久志はどんなシーズンを送るのだろうか。
出典:Morning Mariners musings: More thoughts on Hishashi Iwakuma, Felix Hernandez and the rotation by Ryan Divish in Seattle times on Feb.23 2015
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