【MLB】ダルビッシュ、ドジャースへのトレードが正式発表 「心の準備はしていた」
2017/08/01
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テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手が31日(日本時間8月1日)に、トレードでロサンゼルス・ドジャースへ移籍すると両球団が正式に発表した。レンジャーズにはマイナーリーグの3選手が送られる。
ウェーバー手続きなしのトレード期限である東部時間午後4時(日本時間午前5時)直前にトレードが成立。ドジャースはダルビッシュを獲得し、レンジャーズへはウィリー・カルフーン内野手、A.J. アレキシー投手、ブランドン・デービス内野手の3人のマイナーの有望株が送られることとなった。
ダルビッシュはトレードが伝えられた後に会見を開き、「3時手前くらいで決まりそうと伝えられていたので、心の準備はしていた。レンジャーズでは6年間、チームメイトにもファンの方にもお世話になったので、感謝したいです」と語った。
また、「オフにレンジャーズにまた帰ってくる可能性はあるか」との質問に対しては、「帰ってきません」と即答。ジョークで会場の笑いを誘った。しかし、再度質問をされると、「契約なので、レンジャーズがめちゃくちゃ低い契約を出してきたら無理ですし、色々なチームと話をするつもりなので、まだ何とも言えません」と答えた。
レンジャーズは50勝54敗とプレーオフ圏内になんとか踏みとどまっているが、ダルビッシュの放出を決断した。一方のドジャースは現在MLB最高勝率を誇り、地区を独走中。29年ぶりの世界一に向けてダルビッシュの獲得で盛り上がること間違いなしだ。
さらに、ドジャースは同日に、レッズからトニー・シングラーニ投手とパイレーツからトニー・ワトソン投手も補強。エースのクレイトン・カーショウ投手の離脱を投手陣の補強で埋め、隙のない陣容が作り上げられた。
ダルビッシュはMLBへ挑戦以来6シーズンを過ごしたレンジャーズに別れを告げ、新天地のドジャースで世界一を目指す。また、前田健太投手とチームメイトとなったが、2010年の交流戦で後世に語り継がれる死闘を演じた相手と数年越しでチームメイトとなるのは興味深いところだ。日本中がプレーオフに向けたダルビッシュの新天地での活躍を期待している。