「金で獲得するだけではない」スーパースター候補も擁するドジャース、注目の若手有望株トリオ
近年、金満球団のイメージが強いドジャース。その一方でメジャー最高と言われる若手トリオも擁している。今季の新人王候補であるペダーソンを筆頭とする3人にはメジャーを代表する選手になることが期待されている。
2015/03/03
Getty Images
近い将来、ドジャースの看板選手になる逸材
この3人の中で唯一すでにメジャーデビューを果たしているのがペダーソンだ。昨年は3Aパシフィックコーストリーグでリーグ80年ぶりとなる30-30(30本塁打、30盗塁)を達成。106得点、100四球、出塁率.435でもリーグトップを記録するなど大活躍の1年だった。
卓越したオフェンス面に加えて、スピードを生かしたセンターの守備、強肩も評価が高いファイブツールプレイヤー。課題となる三振の多さ、対左投手の克服次第では、メジャーでもトリプルスリーに近い成績が期待できる。
昨年9月に初昇格したメジャーでは、2点ビハインドの9回裏2死1、3塁での代打起用でデビュー(結果は三振)。本領発揮とはいかなかったが、出塁率.351を記録するなど片鱗は見せた。昨オフ生え抜きのスターであるマット・ケンプをトレードで放出したのはこのペダーソンがいたからこそとも言われており、今季は新人王候補、中堅のレギュラーとして開幕を迎える。
そのペダーソン以上に高い評価を受けているのがコーリー・シーガーとフリオ・ユリアス。
昨年はオールスターにも出場した、マリナーズの三塁手のカイル・シーガーを兄に持つコーリーは兄以上とされる打撃が最大の魅力だ。昨年は20歳ながらA+と2Aで打率.349、97打点を記録してペダーソンとともに球団のマイナーMVPを受賞した。
将来はコンスタントに3割20本をマークする選手になると予想されており、名スカウト部長のローガン・ホワイトが「カーショウクラス」と評したメンタル面の成熟度からチームリーダーの期待もかかる。
193cm、98kgとアレックス・ロドリゲスやトロウィツキーを超える大柄な体格から将来は三塁手に転向するとの見方が強いが、GMはショートとして育てていく方針のようだ。
最後に紹介するユリアスは10代でのメジャー昇格も期待される超早熟投手。昨年は弱冠17歳ながら打者有利のカリフォルニアリーグで防御率2.36、被打率.194、87回2/3を投げて109奪三振と圧倒的なピッチングを見せた。
15歳で140キロ台中盤を記録していた速球は、昨年のフューチャーオールスターで155キロを計測。カーブやチェンジアップの評価も非常に高く、将来カーショウと結成するだろう左腕デュオが今から楽しみになる逸材だ。
今季のスプリングトレーニングにはペダーソンに加え、それぞれ15~16年の昇格が予定されているシーガーとユリアスも招待選手として参加しており、オープン戦などの放送機会があればぜひ注目してほしい。
名門球団の未来を担うスター候補生の名前、今から覚えておいても決して損はないはずだ。
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