現地メディアに好評 「誤解」という苦い経験を経て英語で語りかけるダルビッシュ
昨年8月にヒジの違和感で故障者リスト入りした際のコメントが誤解を招いたダルビッシュ。それを教訓としてか、初めて英語でインタビューに応じた。現地メディアにも好評だったようだ。
2015/03/04
Getty Images
英語の上達によって、真意を伝えやすくなる
レンジャーズのダルビッシュ有は、昨年8月に右ヒジ痛で故障者リスト入りした際に「職場放棄」との批判を受けたが、「そうではない」と否定した。そして、誤解を招いた要因の一つが通訳を介したコメントだったと共同通信は伝えている。
Clearly, something was lost in translation, prompting to Darvish to say that the next step in his growth as a player is to ”learn English.”
”I know that when people come to Japan and they never speak Japanese, we feel bad,” he said. ”If they speak Japanese, we feel good, so I have to be like that. If I can speak more English, it’s easier to communicate.”
通訳を介したことにより微妙なニュアンスが伝わらなかった。このことがあり、ダルビッシュはプレーヤーとして成長するための次のステップは「英語を学ぶことです」と語ったのはまちがいない。
「日本にやって来るアメリカの選手が日本語を話そうとしなかったら印象悪いよね」と彼は語った。「もし、彼らが日本語を話したらこっちもうれしくなるしね。それはアメリカでのぼくにとっても同じことなんだ。もっと英語をうまくしゃべれれば、真意を伝えるのも容易になるし」
昨年8月9日の登板を最後に右ヒジの違和感を訴えDL入りし、そのまま復帰することなくシーズンを終えた。ところが、DL入り発表の翌日のコメントが一部で反発を招いた。それは、「投げようと思えば投げられるが、優勝争いをしているわけではないし、1~2試合しか投げられないなら投げる必要はない」というものだった。おそらく彼の真意は「無理をして悪化させては元も子もない」ということだったのだろうが、日本語でもやや微妙なニュアンスが現地メディアを通じた英語の活字では「職場放棄」とも捉えられたのだ。
そのある意味では「苦い経験」を経て、この日彼は初めて英語でインタビューに応じた。自身のロッカーの前に立ち、ダルビッシュは現地メディアに対して(昨年の)故障とそれに続いた批判について語ったという。
英語でのインタビュー対応は、「陽気で和やかな雰囲気での英語のインタビュー対応はダルビッシュにとって重要な進歩だった」と、現地メディアに好意的に受け入れられている。
ダルビッシュ自身も、同じ気持ちだったようだ。
”I’m happy,” he said. ”This spring if I change my mind, then I can pitch better. You understand?”
「気分良いね」と彼は語った。「この春、気持ちを切りかえたんでより良い投球ができるんだ、わかるよね?」
出典:Rangers Darvish: “I didn’t quit on team”@AP ? Sports by Tom Withers in Mar.2nd 2015
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