青木、イチローが新天地で初となる対外試合に出場 それぞれの指揮官も仕事ぶりを高評価
新チームに移籍後、初の対外試合に出場した青木とイチロー。青木は3打数1安打1盗塁、イチローは1打席1四球。それぞれチームの指揮官の期待に応える活躍を見せた。
2015/03/04
Getty Images
出場予定だったスタントンの代わりにイチロー
現地3月3日、サンフランシスコ・ジャイアンツに移籍した青木宣親、マイアミ・マーリンズに移籍したイチローがそれぞれ新天地での初戦となる対外試合に出場した。
一足早く新しいユニフォームを披露したのはイチロー。
地元マイアミ大学との練習試合に6番ライトでスタメン出場。2回裏無死1塁で迎えた第一打席、2ストライク1ボールと追い込まれるもその後3球連続でボール、バットを1度も振ることなく四球を選んだ。早くもマーリンズファンの心をがっちり掴んでいるようで、打席に入る際には一際大きな歓声、現地の少年ファンたちから日本語で「がんばれー」の声援もあがるなど温かいムードでのマーリンズ初打席となった。
1、2塁とチャンスを広げたイチロー。しかし次打者リード・ジョンソンの併殺打でフォースアウトとなり、2回終了後には他の多くの主力選手とともにベンチに退いた。守備機会も2回表のライト前ヒットの処理のみに終わったが、地元フロリダのファンに久しぶりの「51」をお披露目する良い機会になったのではないか。
もともと、この日のライトはジャンカルロ・スタントンが出場する予定だった。そんな中、スタントンの出場を監督が取りやめ、イチローに出番が回ってきた。今シーズンはこうした緊急時のバックアップとしての出場機会も多くなることが予想される。スタントンが抜けた3番打者に座ったのは、イチローと同じくヤンキースから移籍してきたマーティン・プラド。昨年は控え選手の層の薄さに苦しんだマーリンズ、2年目を迎えるマイク・レドモンド監督も『FOX Sports』の記事に「これが彼らの素晴らしいところなんだ、彼らをどんなシチュエーションに置いても問題ない、彼らは対応の仕方を知っているからね」とコメントしており、柔軟性を増した新チームに手ごたえを感じているようだった。