青木、イチローが新天地で初となる対外試合に出場 それぞれの指揮官も仕事ぶりを高評価
新チームに移籍後、初の対外試合に出場した青木とイチロー。青木は3打数1安打1盗塁、イチローは1打席1四球。それぞれチームの指揮官の期待に応える活躍を見せた。
2015/03/04
Getty Images
ボウチー監督も青木を絶賛!
イチローのデビューから遅れること2時間、青木はジャイアンツのカクタスリーグ(オープン戦)初戦となるアスレチックス戦に1番センターでスタメン出場。3打数1安打1盗塁と活躍したデビュー戦を『NBC BAY AREA』が報じている。
Nori Aoki batted leadoff and saw eight pitches in his first at-bat, grounding out to second. Casey McGehee also worked a 3-2 count before drawing a walk. That had to please the front office; part of the reason the Giants liked both guys this offseason was their ability to have good at-bats and lengthen the lineup.
青木は先頭打者として打席に入り、セカンドゴロに倒れたものの初打席で8球を投げさせた。(3番に入った)ケイシー・マギーは2ストライク3ボールまで粘った末、四球を選んだ。これはジャイアンツのフロントが彼らに望んでいることであり、良い打席を送り打順を長くする(投手に球数を投げさせ次の打者につなげる)能力こそ、このオフ彼ら2人をジャイアンツが高く評価した理由でもある。
第2打席ではランナーを2塁に置いた場面でバント安打に成功、盗塁も決めて2、3塁とチャンスメーカーとしての役割を果たした。しかし、特に評価されたのは元オリックスのブラッド・ミルズと対戦し、アウトにはなったものの8球を投げさせた1打席目のほうだ。早打ちの打者が多いチーム事情もあり、青木の選球眼と打席での忍耐力への期待は大きい。ボウチー監督も初打席から仕事を果たした青木を以下のように絶賛している。
“He’s a tough out,” Bochy said of Aoki. “We talked about this ? he’s got that knack for fouling off good pitches and wearing out pitchers. He doesn’t strike out and he’s got a good eye at the plate. He’s a great addition.”
「彼はタフアウト(アウトにとるのが困難な打者)だ」とボウチー監督は青木について述べる。「彼は(投手にとって)良い球をファウルにし、ピッチャーを疲れさせる技術を持っていると我々は話しているんだ。彼は三振しないし、良い選球眼を持っている。青木は素晴らしい新戦力だよ」
昨年ワールドシリーズを制覇したジャイアンツだが、バスター・ポージー、ハンター・ペンス以外に頼れる打者はおらず、打線の破壊力は決して高いほうではない。青木、マギーの新戦力コンビがどこまでつなぎの野球に貢献できるかがチームの鍵となりそうだ。
Giants spring training Day 14: Strickland taken deep in first spring appearance by Alex Pavlovic in NBC BAY AREA on Mar.3rd, 2015