13年契約の本塁打王にメジャー屈指の個性派まで 日本人選手のチームメイトたち
世界最高峰のメジャーリーグ、日本人選手たちのチームメイトにも一流の実力を持った選手が数多くいる。その中でも今年、特に注目してもらいたい選手たちを紹介する。
2015/03/07
Getty Images
青木のチームメイトは、ファンに大人気の超個性派
イチローと同じく今年からナリーグに移籍した青木とともにジャイアンツの外野を守るハンター・ペンスはメジャーきっての超個性派選手だ。せわしない打撃フォーム、とても野球選手には見えないスローイングと走攻守すべてがぎこちないペンスだが、その反面昨年まで7年連続の20本塁打、2年連続の全試合出場と成績は驚くほど安定。強打に加え守備範囲の広さや肩の強さも一流で、常に全力を尽くすプレースタイルはチームメイトやファンからも高い支持を得ている。残念ながらオープン戦で死球を受けて左腕を骨折し、開幕絶望となり、チームにとって大きな痛手だ。
そんなペンスは球場までキックスクーターで通っていたり、シーズン最終戦のスピーチでプロレスラーの決め台詞をファンに連呼させたりと、プレー以外も非常に個性的。また昨年は敵地のファンが「ハンター・ペンスは縦列駐車ができない」「ハンター・ペンスはピザをフォークで食べる」とペンスをいじるボードを掲げると、それが各地の球場で大ブームに。ペンス自身も秀作をまとめたミュージックビデオに出演するなど気に入っているようだ。敵味方問わず愛されるペンスは今季もグラウンド内外で話題を振りまいてくれるだろう。
他にも注目したい、有望若手選手
アリーグでは田中、上原、岩隈のチームメイトである3人の若手選手に注目してもらいたい。
1人目は今年からヤンキースのクローザーを務めることが期待されるデリン・ベタンセス。昨年1年目ながらヤンキースのリリーフ史上最多となる130奪三振を記録、70試合に投げて防御率1.40と安定感も抜群だった。特に決め球のスラーブは空振り率50%、被打率.075と魔球の域に達している。
ベタンセスに加えて、今オフにはアンドリュー・ミラー、デビット・カーペンターと2人の剛腕リリーフが加入、田中の白星が消される心配はなさそうだ。
今季から正捕手として上原&田沢コンビのボールを受けることになるのがレッドソックスのクリスチャン・バスケス。強肩が最大の武器で、メジャー1年目の昨年はダントツトップの盗塁阻止率51.7%をマークした。フレーミング(際どいコースをストライクとコールさせる技術)の評価も高い。
マリナーズのジェームズ・パクストンは左エースの期待がかかる本格派。平均球速150キロ超えのフォーシームとブレーキの効いたカーブを武器に、ゴロを量産するピッチングが持ち味で、昨シーズンは74回を投げて被弾はわずかに3本。課題の制球が改善すれば、キング&クマコンビに続く3本目の柱にもなりうる。
日本人メジャーリーガーたちだけでなく、彼ら頼れるチームメイトのプレーもぜひ楽しんでほしい。
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