【MLB】ダル、自身初10敗目も投球フォームの変更明かす「変化球を元のクオリティに戻す」
2017/08/28
ロサンゼルス・ドジャースのダルビッシュ有投手が、27日(日本時間28日)に本拠地で16日以来の先発登板。5回を6安打、3四球、7三振、3失点の成績で自身初となる10敗目(8勝)を喫した。試合後に記者からのインタビューに答えたダルビッシュは、投球フォームでの変更点があったことを明かした。
故障者リスト明け最初の登板となったダルビッシュ。試合後には故障者リストに入っているときに投球動作などのメカニックの部分で大きな変更をしたと明かし、「ブルペンでは良かったが、ゲームに入ると違うので、その感覚をつかむのに苦労した」と記者に語った。
また、投球フォームを変えることがどのような意味を持つかについては、「トミージョン(肘の手術)が終わってから、肘のことを気にしながら投げている部分があった。もともと横振りの投げ方が縦振りになっていて、スライダーが思うようにいかないことなどもあり、変化球を元のクオリティに戻すということで、横振りにしようとしています」と、詳細に明かした。
一方のドジャースのロバーツ監督も試合後に会見を開き、ダルビッシュの投球について「全体的にはとても良かったと思う」と答え、投球フォームでの変更については「ブルペンでの投球から試合での投球までの間隔が短く、リズムに乗ることや、安定性を探していたと思うが、ゲームが進むにつれて、彼は投げやすくなっていたと感じたことだろう」と見解を語った。
また、この時期の投球フォームの変更が悪い方向への影響を及ぼすのではないかという質問に対しては、「そんなことはない。彼をより良く安定性を持たせるためのものだ」と否定し、「悪影響はなく、彼を良くするだけのものだし、リリースポイントも前の登板に比べてとても良くなっていた」と答え、ダルビッシュの取り組みを評価した。
プレーオフに向けて、新たな取り組みを行ったダルビッシュ。変化球のキレがさらに良くなり、安定性を増すことができるのか。9月に入るとレギュラーシーズンは残り1ヶ月となるが、真価が問われる1ヶ月となりそうだ。