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ダルビッシュ有の決断は? 過去にトミー・ジョン手術を受けた選手たち【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、トミー・ジョン手術を受けた選手たちについてだ。

2015/03/09

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トミー・ジョン手術はNPBでも30年以上前から行われている

 3月8日、ダルビッシュ有の右ヒジ靱帯の部分断裂のニュースは日米の野球界に大ショックを与えた。仮にトミー・ジョン手術を受けるとなれば今季絶望となる。
 
 手術を回避するのか、トミー・ジョン手術を行うのか。ダルビッシュはセカンド・オピニオンの内容を踏まえて決断するようだ。
 
 ところでトミー・ジョン手術は、トミー・ジョンという名前の投手が最初に受けて成功したことから名づけられた。正式にはヒジの側副靱帯再建手術。自分の足の側副靱帯をヒジに移植する手術だ。
 
 実はトミー・ジョン手術はNPBでも30年以上前から行われている。すでにのべ50回以上の手術例がある。主な選手の手術前と後の成績を比較してみよう。
 
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 日本で最初にトミー・ジョン手術を受けたのはロッテで新人王になった三井。79年にヒジを痛め、この手術の開発者であるフランク・ジョーブ博士が執刀した。しかしヒジの状態は元には戻らなかった。
 有名なのは同じロッテのエース、村田兆治だ。やはりフランク・ジョーブ博士が執刀した。復帰後は当時として異例の「中6日」の登板間隔で、毎週日曜日にマウンドに上がり、「サンデー兆治」と呼ばれた。奇跡の復活を果たし、大いに注目された。
 
 以後も多くの投手がこの手術を受けている。中には荒木大輔や館山昌平のように何度も同じ手術を受けた投手さえいる。
 当然ながら「1年間を棒に振る」ことを考えると、選手本人や球団には大きな抵抗感になっているはずだ。
 
 MLBに渡った日本人投手もトミー・ジョン手術を受けている。成績はMLBでのもの。
 
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 大塚は3度もトミー・ジョン手術を受けたが、復活することはできなかった。しかし田澤純一は手術を受けてから、救援投手として見違えるような活躍をしている。和田、藤川、松坂の3人は、復活途上の道半ばだ。

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