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ダルビッシュ有はどちらを選択するのか? 手術か、保存療法か

メジャー4年目、最悪のアクシデントがダルビッシュ有を襲った。右ヒジの内側側副靱帯の部分断裂。トミー・ジョン手術を受けるかどうか、決断の時が迫っている。

2015/03/10

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決断が遅れれば、それだけ復帰も遅れる

 ポストシーズン進出が絶望的な状況下でダルビッシュが帰ってきても、メリットは少ない。翌年をにらみ、若手中心の戦いに切り替えている可能性もある。加えてその場合、ダルビッシュはいつ手術が必要になってもおかしくない爆弾を右ヒジに抱えて、プレーし続けなければならない。
 
 ジョン・ダニエルズGMは「将来的には手術は避けられない。それを遅らせるのか、どうかだ」とも米メディアに答えている。
 
 ダルビッシュにしても、腹は決まっているのではないか。トミー・ジョン手術で28歳のシーズンは棒に振るが、29歳以降のシーズンでは以前のようなパフォーマンスを取り戻すことができる。近年、同手術から復帰するメジャーの投手は多数おり、術前以上の投球をみせるケースも多い。
 
 リハビリも研究され、よりパフォーマンスを向上させるための方法論も確立されつつある。研究熱心なダルビッシュは、そのあたりも把握しているだろう。
 昨季は8月9日のアストロズ戦後に右ヒジに炎症が起こり、そこでシーズンを終えた。その時点では、検査で靱帯への損傷は確認されなかった。12月になり、患部の炎症も完全に治まったことからキャッチボールを再開。ブルペン投球は2月に入ってからで、慎重に復帰への階段を上がってきたはずだった。
 
 ダルビッシュは球団を通じて「もし、シーズンを通して休まなければいけないことになったら残念なことですが、セカンドオピニオンを含め、あらゆる選択肢を探っていきます」と声明を発表した。
 ここまでキャンプでも順調な仕上がりをみせ、本人も手応えを強調していただけに、無念さは残るだろう。だが、傷ついた靱帯はもうどうしようもない。前を向ける選択肢を選んでいくしかない。
 
 手術の決断が遅れれば、それだけ復帰も遅れる。下手をすれば、来年の開幕にも間に合わない可能性がある。メスを入れるなら、1日、一刻でも早く。運命の審判が迫られている。
 
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