【MLB】球史に残る21連勝を記録したインディアンス。エース・クルーバーが圧倒的成績でチーム牽引
2017/09/14
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MLB史に残る勢いで白星を重ね続けているクリーブランド・インディアンス。12日(日本時間13日)の試合ではエースのコーリー・クルーバーが完封勝利を収め20連勝、13日(同14日)の試合ではデトロイト・タイガースに5-3で勝利し1935年のシカゴ・カブス以来となる21連勝を達成した。
なお、引き分けを挟んだ最大連勝数はニューヨーク・ジャイアンツが記録した26となっている。
その中心にいるのは、圧倒的な投球でチームを引っ張るエース、コーリー・クルーバー(31)だ。開幕直後こそ打ち込まれ、5月には1試合に登板したのみで腰に違和感を訴え離脱。5月までは6試合登板で3勝2敗、防御率5.06と振るっていなかったが、復帰後の6月からは期待通りの投球を見せ、エースとしてチームを牽引している。
特に6月は6試合に先発し4勝0敗、防御率1.26と好成績を残し月間MVPを受賞。そして、7月には2年連続となる球宴にも選出された。その後もクルーバーは調子を落とさず、今回の連勝中も他の投手とは一線を画す圧倒的な投球を見せている。
9月14日現在の今季成績は26試合に先発登板して184.2回を投げ16勝4敗、243奪三振、34四球、防御率2.44、Whip0.87と圧倒的な数字を残している。9月も3試合登板で24イニングを投げて防御率1.13で3勝無敗と勢いは止まらず好成績をマークしている。
平均球速は92.5マイル(約148.9キロ)と球が速い方ではないが、フォーシームの代わりにシンカーを中心に投げ、変化量の大きいカーブやカットボール、チェンジアップを駆使して三振を量産し、時にはグラウンドボーラーとしてゴロを量産する投球に切り替えることもある。
米国のデータサイト「ファングラフス」によると、今季のクルーバーの奪三振率は11.84と高い数値をマークしている一方、打球の44.8%がゴロ、22.1%がライナー性、33.1%がフライという数字も残っている。基本的には三振を量産する一方、打たせて取る投球に切り替えることもできる柔軟さを持ち合わせており、クルーバー最大の売りともなっている。
昨季、インディアンスはワールドシリーズに駒を進めたが、シカゴ・カブスとの激戦を繰り広げた末に敗れた。今季もエース・クルーバーを中心とした戦力が充実しているインディアンスは、1948年以来となるワールドシリーズ制覇を果たすことはできるだろうか。