【MLB】9回に値千金の同点打放ったイチローを指揮官も大絶賛「どんな状況でもヒットを打ち続ける」
2017/09/20
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マイアミ・マーリンズのイチロー外野手は、19日に本拠地で行われたニューヨーク・メッツ戦に1番・左翼手として先発出場。
この日は9回まで快音が出ず4打数ノーヒットとなっていたが、1点ビハインドで迎えた9回裏二死1・2塁のチャンスでベテランの真骨頂が発揮された。
イチローは速球で攻めてくるラモスに対し、3球目の速球を逆らわずに逆方向へ。「スタットキャスト」の計測によると、イチローは速度が87.7マイル、角度は12度という打球を放ち、遊撃手・レイエスのグラブをかすめて打球はフェアゾーンに。その間に二塁走者は生還し、チームは土壇場で同点に追いつくことに成功した。そして、延長10回にはリアルミュートがサヨナラ弾を放ち、マーリンズは劇的なサヨナラ勝利を飾った。
MLB公式サイトでは、この劇的な一打について「大事な場面でも、イチローはいつものようにあり続けた」という見出しで、19日付で特集を掲載。
マーリンズのドン・マッティングリー監督は「イチのバッティングはいつでも同じだ。そのおかげで彼は長い間偉業を積み立てることができた。どんな状況でも彼はいつものようにヒットを打ち続ける。そして、試合で彼がそこまでノーヒットであれば、その打席で彼は確実にヒットを生み出そうとしている」と話しており、日頃から準備を欠かさず試合に臨み、安打を重ね続けてきたベテランを手放しで称賛した。
イチローはこの試合で今季打率を.263とし、MLB通算安打数を3079に伸ばし、歴代21位のキャップ・アンソンまで残り2本と迫った。
マーリンズはオーナーがジェフリー・ローリア氏からデレク・ジーター氏を中心としたグループに代わることにより、現在は来季去就が不透明となっているイチロー。今季の残り試合も少なくなってきたが、日本を代表するヒットメーカーは、今後の残り試合でもどのようなプレーで全世界のファンを沸かせてくれるだろうか。