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【MLB】遊撃手が客席へダイブで食べ物台無し→試合中に代わりの食べ物を届けた珍事が話題に

2017/09/26

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Getty Images



 シカゴ・カブスのアディソン・ラッセル遊撃手が25日(日本時間26日)、試合中に敵地のファンにナチョスを届けた珍事が米国で話題となっている。
 
 セントルイスで行われたカブス対カージナルス戦。初回にカブスが4点を獲得して試合を一方的に進める展開。そんな中迎えた2回裏、カージナルスのジョーコが三塁側ファウルゾーンに高々と打ち上げたフライをカブスのラッセルが全速力で追っていき、客席へダイブ。惜しくも捕球することはできなかったがハッスルプレーを見せた。
 
 しかし、ここで問題が発生する。ラッセルが客席へダイブした拍子に、最前列で見ていた男性に当たり、彼が持っていたナチョスが皿ごとすべてフィールド上に落ちてしまったのだ。
 
 ラッセルはボールを捕れず、ファンの男性はせっかく買ったすべてのナチョスをフィールドに落としてしまった。誰も得をしなかったプレーとなったが、その後男性に思いがけぬ幸運が訪れる。
 
 なんとラッセルがイニング間に男性の客席に立ち寄り、皿いっぱいのナチョスを自ら手渡したのだ。男性にとってはナチョスを失った悲劇が一転、最高の思い出となった。
 
 男性はその後ラッセルと一緒に撮ったセルフィーを自分のツイッターに投稿。ハッシュタグで自らを“ナチョマン”と名乗った投稿には多くのファンから羨ましがるコメントや、カブスに対する賛辞が寄せられている。
 
 ナチョスを届けたラッセルは試合後に、「彼は素晴らしい夜を過ごしたと思うよ。彼がファウルボールをキャッチしたのも見たんだ。素敵な夜になっただろうね」とMLB公式サイトのインタビューに答えた。
 
 「ボールが飛んできた瞬間に、捕れると思ったんだ。でも実はどこにフェンスがあるのかは分からなかった」と明かし、「ぶつかって、ナチョスがぶちまけられたんだ」と答えた。
 
 「普段はこういうことはしないんだけど、ナチョスがスパイクにもかかったし・・・そういうわけで、届けてあげようってことになった。一生に一度の経験だね」
 
 試合はカージナルスが2-10で敗戦したが、“ナチョマン”にとっては一生忘れることのない素晴らしい試合となっただろう。敵地で相手チームのファンに思いやりを届けたラッセル。素敵なシーンに多くの人の心が温まった。

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