【MLB】元中日・チェン、来季絶望の可能性 左肘靭帯の部分断裂再発
2017/09/27
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マイアミ・マーリンズのチェン・ウェイン投手が、左肘の故障を再発。今季は投げさせず、来季も全休の可能性をマーリンズのドン・マッティングリー監督が示唆した。26日(日本時間27日)に地元紙『マイアミ・ヘラルド』が報じている。
昨季は夏場まで先発ローテーションを守るも、左肘靭帯の部分断裂により、故障者リスト入りしていた。しかし、チェンは、PRP療法と呼ばれる保存療法を選択して、早期復帰。そして、今季は5試合に先発するが、左肘の疲労のため再び故障者リストに入っていた。
およそ4ヶ月戦列を離れ、9月にリリーフとして復帰する。しかし、チェンは4試合を投げた後、再び左肘に強い違和感を感じたことを訴えていた。
この日、マッティングリー監督は記者に対して、チェンの肘の靭帯に部分断裂があったことを認め、「今季、彼が戻ってくることはない」と語り、「彼が来季戻ってくるかどうかもわからない。どうなるかはわからない」と答え、来季全休の可能性も示唆した。
来季全休は、肘の手術を意味する。マッティングリー監督は、チェンが肘の手術を受けるかについては、「それは彼の選択次第だ。でも、彼は再び戻ってくるだろう。来季に200回投げることは難しいと思うが」と記者に明かした。
チェンは今年の4月のインタビューでは、「靭帯に断裂があったら、完全には治らない。常にそこにあり続ける。なので、それが本当にひどくなるまでは考えないようにしている」と答えていた。
チェンは、今季でMLBでの6シーズン目。中日ドラゴンズで大活躍の後、オリオールズに移籍し、14年には16勝6敗の好成績を残した。16年からはマーリンズに5年8000万ドル(当時約94億円)の大型契約で移籍。今季年俸はマーリンズでトップの1550万ドル(約17.4億円)で、成績は9試合(5先発)、2勝1敗、防御率3.82となっている。