【MLB】イチロー、代打安打記録単独2位 今季初盗塁も決め敵地メディア脱帽「43歳には見えない」
2017/09/29
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マイアミ・マーリンズのイチロー外野手が28日(日本時間29日)、本拠地でのアトランタ・ブレーブス戦に代打として登場。右前安打を放ち今季27本目の代打安打。この安打によってシーズン代打安打記録で歴代単独2位に浮上し、代打安打数1位まで残り1本とした。また、続けて盗塁を記録。今季初盗塁とし、メジャーでは17年連続、日米合わせて24年連続の盗塁を記録した。
イチローが鮮やかな安打を魅せた。マーリンズが5点リードで迎えた6回裏、イチローは2死から代打で登場。ブレーブス先発のテヘランの直球を振り抜き、打球は一二塁間を破り、右前安打を記録した。さらに続くゴードンの打席で待望の今季初盗塁を記録した。
この安打でイチローは今季の代打安打を27本として、シーズン代打安打数歴代1位のジョン・バンダーウォルが95年に記録した28本に王手。さらに歴代2位タイで並んでいた99年にレニー・ハリスの26本を抜き、単独2位へと浮上した。
また、今季の安打数は3080安打として、こちらもシーズン安打数歴代21位とされるキャップ・アンソンの記録まで残り1本に迫った。
イチローの華麗な安打と続けて決めた盗塁に敵地メディアも感激。実況のチップ・ケリー氏は、「なんというキャリアを歩んできたのでしょう」と感嘆。盗塁を目の当たりにすると、「イチローは43歳です。とてもそうは見えません」と語った。また、解説を務めたジョー・シンプソン氏も「なんて素晴らしいアスリートでしょう」と43歳の活躍に驚嘆した。
来月には44歳を迎えるが、もし今日初めてイチローを見たらとても43歳には思えないだろう。毎日の準備の積み重ねと、コンディションの管理。すべてを完璧に行う男が次に目指すのは王手に迫ったシーズン代打安打記録だ。マーリンズの残りは3試合。果たして新記録に到達できるのか注目だ。