【MLB】元ヤクルト助っ人のDバックス監督・ロブロ、監督1年目も最優秀監督賞の筆頭候補に
2017/10/01
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アリゾナ・ダイヤモンドバックスの監督を務めているトーリ・ロブロ。1988年にデトロイト・タイガースでメジャーデビューを果たし、現役時代はメジャー7球団を渡り歩き2000年にはNPBで東京ヤクルトスワローズに所属。
ヤクルトでは内野のユーティリティとして期待されたが、当時のヤクルトには池山隆寛・土橋勝征・岩村明憲などが所属しており、自身も29試合出場で打率.197と結果を残せず1年で退団となっていた。
現役引退後は、マイナーリーグで監督を務めたりするなど、コーチとして経験を積んだ。2015年にボストン・レッドソックスのジョン・ファレル監督が悪性リンパ腫で戦線離脱していた際には、監督代行を務めていた。
そして、ロブロは今季からダイヤモンドバックスの監督に就任。2016年は69勝93敗と地区4位に沈んでいたチームを、今季は92勝69敗(10月1日現在)と地区2位まで持ち上げ、同球団史上初となるワイルドカード進出に導いた。
同地区に100勝以上をマークしたロサンゼルス・ドジャースが所属していたため、地区優勝とはならなかったが、ナ・リーグ中地区を制したシカゴ・カブスとほぼ同じ成績を残している。
投手陣はエースのザック・グレインキーを筆頭に多くの投手が好成績をマークし、打線もポール・ゴールドシュミットやデービッド・ペラルタ、ジェイク・ラムなどを中心に強力打線を築き上げた。また、シーズン途中にはタイガースからJ.Dマルティネスを補強し、打撃陣の層を高めた。
その手腕の高さは地元のアリゾナ州だけでなく、全米でも注目されており、米国紙「ニューヨーク・タイムズ」では、同じくポストシーズン進出を果たしたミネソタ・ツインズのポール・モリター監督と共に最優秀監督賞の筆頭候補としてその名が上がっている。
就任1年目でチームをポストシーズン進出に導いたロブロ監督。ポストシーズンではロサンゼルス・ドジャースを筆頭に強豪が揃うが、ダイヤモンドバックスは台風の目となることはできるだろうか。