【MLB】ヤンキース・田中の地区シリーズ3戦目登板は相性を考慮?先発陣のホーム・ビジター成績に明確な差
2017/10/05
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ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手は、8日(日本時間9日)に本拠地で行われるア・リーグ地区シリーズの第3戦に先発することが決まった。4日(同5日)付で球団公式サイトが報じた。
3日付の「ニューヨーク・デイリーニューズ」では、初戦の先発を田中とグレイのどちらにするか決めかねているという報道がされていたが、ジラルディ監督は初戦の前日になってようやく先発投手を明言。
球団公式サイトによると、第1戦はソニー・グレイ、第2戦はCC.サバシア、第3戦は田中という布陣でインディアンスに挑むこととなった。
初戦のマウンドに立つことが出来なかった田中だが、今回登板が決まった3人には、実はホーム・ビジター成績に明確な差が生じている。
今季の田中はホームゲーム15試合に登板して9勝5敗、防御率3.22という成績を残しているが、一方でビジターゲームでは15試合登板で4勝7敗と相性が悪い。
第1戦に先発するグレイは、今季のレギュラーシーズンのホームゲームが防御率5.65、ビジターが防御率2.21と本拠地との相性が良くなかった。第2戦に登板するベテラン・サバシアもホームでは防御率4.20、ビジターでは防御率3.18となっている。
第1戦・第2戦は敵地で行われるためビジター登板となるが、グレイとサバシアにとってはむしろ好相性。第3戦・第4戦は本拠地で行うため、田中にとっては好相性。第5戦は再び敵地で行われるが、その際には田中以外の投手が登板することがほぼ確実で、今回の起用は相性を考慮すると妥当な判断となっている。
対するインディアンスは、1戦目に今季17勝のバウアー、2戦目にエースのクルーバー、3戦目に18勝のカラスコを登板させる予定だ。今季はこの3人で53勝を稼ぐ大活躍を見せており、ポストシーズンでも難敵としてヤンキースの前に立ちはだかることは必至だ。
ワイルドカードからの下剋上を見せ、世界一に挑むヤンキース。中継ぎ陣はワイルドカードゲームでも見せたように盤石。打線も若手を中心に活気があるため、先発陣の出来が地区シリーズ突破のカギを握ることになるだろう。