【MLB】ヤンキースを勝利に導いた237勝左腕・サバシアを地元紙絶賛「彼はかけがえのない存在」
2017/10/17
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ニューヨーク・ヤンキースは16日(日本時間17日)に本拠地で行われたア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦で、ヒューストン・アストロズを8-1で下しシリーズ戦績を1勝2敗とした。
トッド・フレイジャー、アーロン・ジャッジの2人に3ランが飛び出すなど、ヤンキー・スタジアムに帰ってきてから打線が復調。そして、先発のCC.サバシアが6回無失点、2番手のアダム・ウォーレンが2回無失点と試合を作り、チームを勝利に導いた。
また、サバシアのポストシーズンでの白星は、2012年地区シリーズのオリオールズ戦以来、5年ぶりとなった。
身長約200センチ、体重約130キロの巨漢である37歳のサバシアは、マット・ホリデイに次ぐチーム2番目の年長者で、投手陣では最年長。そんなベテラン左腕に対し、辛口で有名な地元メディアからも絶賛の声が上がっている。
地元紙「ニューヨーク・ポスト」では16日付で特集を掲載し、サバシアの好投、チームの勝利を称えた。
記事では「物静かながら、激しさもあり、やはりCCはCCであった。全盛期は過ぎ去ったが、やはり彼はかけがえのない存在だ。そして、2017年にヤンキースがチャンピオンリングを掴むために、再び彼の存在が重要となった」と、好投を見せたサバシアを絶賛。
サバシアは通算237勝をマークしているが、2014年から3年間は2桁勝利から遠ざかる不本意なシーズンを送っていた。しかし、今季は技巧派として復活し14勝をマーク。久しぶりのポストシーズンでも好投を見せた。
降板後にサバシアは「できる限り多くのリリーフ投手を温存できるようにしたいと思っていた」と話しており、チームを第一に考える姿勢も高評価だ。実際に、打線が大量リードを奪っていたこともあり、勝ち継投のチャド・グリーン、デービッド・ロバートソン、アロルディス・チャップマンは登板の準備をするだけに留まり、休養を与えることができた。
サバシアの願い通り、ここまで奮闘してきた救援陣が休養を得られたことで、同記事でも「ヤンキースは再び心地良い気分で残りの試合を戦うことができるだろう」と前向きな見解を示している。
ベテランの奮闘、打線の援護が実り第3戦を制したヤンキース。地区シリーズでは2連敗を喫した後に3連勝を飾ったが、今回もここから快進撃を見せることはできるだろうか。