差別行為のアストロズ・グリエルは2018年開幕5試合の出場停止に「自らの行動を悔いている」
2017/10/29
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27日(日本時間28日)に行われたワールドシリーズ第2戦で、アジア人を揶揄する人種差別的ジェスチャーを取ったヒューストン・アストロズのユリエスキ・グリエル内野手(33)に2018年シーズンの開幕5試合出場停止の処分が下った。
かつてはDeNAにも所属していたグリエルは、第2戦の2回にロサンゼルス・ドジャースのダルビッシュ有投手から本塁打を放った際に「つり目ジェスチャー」と呼ばれるアジア人を揶揄するときに使われることの多いジェスチャーを行い、スペイン語でアジア人を指す蔑称である「チニート」と発言したことが問題となっていた。
28日付のMLB公式サイトでは、グリエルのコメントを以下のように報じた。
「昨夜の試合で、私は差別に無防備な人たちに対し攻撃的なジェスチャーをしてしまった。自分の行動が多くの人々を不快にしてしまい、大変申し訳なく、そして自らの行動を非常に悔いています。そして、特にダルビッシュ有投手については、感謝と尊敬の念を持ちつつ、心から謝罪したいと思います」
また、記事ではMLB機構のロブ・マンフレッドコミッショナーはグリエルをレギュラーシーズンの出場停止処分にした理由を説明。
1つ目は、レギュラーシーズンの出場停止にすることで、無報酬のペナルティを負うことが重要であること、2つ目はワールドシリーズを戦う残りの24人にグリエル離脱の影響を与えず、グリエル単独にペナルティを与えるため、3つ目はダルビッシュがこの件を留めておかず、先へ進むことを望んだこと、最後はグリエルが厳罰に対し抗議などをしないことが上げられた。
アストロズ球団も「ユリ(グリエル)はいつも人に敬意を払う行動をとっており、今回の一件については非常に反省している。今回は決して誰かを傷つけようとしてとった行動ではなかったが、グリエルはその行動が人々をいかに不快にさせるかということを認識した」とコメントを残している。
レギュラーシーズンの開幕5試合が出場停止となったグリエルは、ワールドシリーズ第4戦にも5番・一塁として先発出場も、打席に立った際は本拠地ながら大ブーイングに包まれた。