【MLB】2回途中KOのダル、地元紙でも厳しい評価「5~6回を投げ切ること、彼はそれすらできなかった」
2017/11/02
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ロサンゼルス・ドジャースは1日(日本時間2日)に本拠地で行われたワールドシリーズ第7戦でヒューストン・アストロズに1-5で敗れ、29年ぶりのワールドシリーズ制覇を逃した。
この試合の先発は今季途中にドジャースに移籍してきたダルビッシュ有投手だったが、ダルビッシュは第3戦に続いて今回登板でも2回途中5失点でKO。その後を投げたモロー・カーショウ・ジャンセン・ウッドが無失点と力投を見せただけに、序盤の2イニングが悔やまれる敗戦となった。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」では敗戦を受けて1日付で特集を掲載。第3戦・第7戦の2試合で先発の役割を果たせなかったダルビッシュに対し、厳しい評価を下している。
同紙のディラン・ヘルナンデス記者は「ダルビッシュは地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズでは好投を見せ、ドジャースのワールドシリーズ進出に貢献した。でも、それは到底記憶に残るものではない。ドジャースの目標は決してシリーズに到達することではなく、制覇することだった」とコメントしており、ワールドシリーズの舞台で結果を残せなかったダルビッシュを批判。
また、同記者は「レンジャーズは5年半在籍していたダルビッシュをドジャースの有望株であるウィリー・カルフーンとトレードした。その時、恐らくレンジャーズはこのような結末になるということを分かっていたのだろう。なぜなら、ダルビッシュはレンジャーズ時代に出場したポストシーズン2試合でいずれも敗戦投手になっていたのだ」ともコメントしており、ポストシーズンで結果を残したことのない選手の補強に疑問を呈している。
そして同記事では「ドジャースは1988年のワールドシリーズでMVPとなったオーレル・ハーシュサイザーのような投手ではなく、5~6回を投げ切れる投手を求めていた。しかし、彼はそれすらできなかった」とも厳しい論調で批判されている。
地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズでは2戦2勝と期待に応えたダルビッシュだが、ワールドシリーズでは2戦とも2回持たずに2敗とチームのシリーズ敗退の一因となってしまった。
今季で契約が終了するため、オフにはFAとなるが、来季以降はこの経験を糧にどのようなプレーを見せてくれるだろうか。まずは、今後の動向に注目したいところだ。