【MLB】移籍か残留か、決断の時迫るヤンキース・田中。2011年のサバシアのように契約延長の可能性も
2017/11/03
Getty Images
1日(日本時間2日)、ヒューストン・アストロズが今季のワールドシリーズ覇者となり、ポストシーズンの全日程が終了。ワールドシリーズまで終了したことで、今季のストーブリーグも開幕。今季でFAになる選手などの動向に注目が集まり始めた。
そして、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手のようにオプトアウト権(契約破棄条項)を持つ選手への注目が集まっている。
オプトアウト権はワールドシリーズ終了後から3日以内に行使する必要があり、同権利を有していたロサンゼルス・エンゼルスのジャスティン・アップトン外野手は既に同権利を行使して契約を破棄し、今季途中から在籍したエンゼルスと新たに契約を結んだ。
今季は田中に対し様々な評価を下した地元・ニューヨークの各メディアも、決断の時が迫った田中の去就に注目している。
今季の前半戦は防御率5.47と精彩を欠いたが、後半戦は防御率3.77と復調した田中。そして、ポストシーズンでは20イニングでわずか2失点、防御率は0.90と大活躍。大舞台での勝負強さを見せ、来季以降の活躍を期待できる内容を残して今シーズンを終えた。
地元紙「ニューズ・デイ」では、2日(日本時間3日)付で特集を掲載。「田中がオプトアウトを決断する時が迫っている」と題して去就に注目している。同紙では2011年にCCサバシア投手がオプトアウト権を持ちながら契約を延長した時のように、残留の可能性を示唆。そして、今回もサバシアのように残留を願う一方、新監督など来季の体制が未定のままヤンキース残留を選ぶかは分からないとも評している。
また、同紙だけでなく「ニューヨーク・ポスト」や「ノースジャージー.com」でも去就問題について注目。レギュラーシーズンでは不安定だったが、ポストシーズンで好成績を残したことから去就が不透明になったという論評が多く、オプトアウトによる他球団移籍も視野に入れる必要があるとしている。
11月1日のワールドシリーズ終了から、3日以内で大きな決断を下す必要がある田中。地元を中心に注目が集まっているが、ポストシーズンで快投を見せた右腕はどのような決断を下すことになるだろうか。今後の動向にも注目だ。