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【MLB】急死のハラデイ氏。松井も苦戦、沈む速球で凡打の山。21世紀の大投手はどれほど凄かったか

全米に衝撃を与えるニュースが報じられた。ブルージェイズやフィリーズでエースとして君臨したロイ・ハラデイ氏が飛行機事故によって急死した。2度のサイ・ヤング賞、通算200勝と数々の栄光を築いたハラデイ氏のキャリアを振り返る。

2017/11/09

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完全試合とノーヒッターの達成は史上初の快挙

 2度のサイ・ヤング賞を獲得し、通算203勝をマークしたロイ・ハラデイ氏が、7日(日本時間8日)に飛行機事故で死亡した。
 
 40歳という若さで亡くなったハラデイ氏は、1995年のドラフト1巡目(全体17位)でトロント・ブルージェイズに指名されると、1998年にメジャーデビューを果たした。
 
 その後はブルージェイズのエースとして活躍。2003年には36試合に登板して266回を投げ、22勝7敗、204奪三振、防御率3.25、Whip1.07という好成績を残して自身初のサイ・ヤング賞を獲得した。
 
 また、同年の開幕戦ではニューヨーク・ヤンキースと対戦し、松井秀喜氏のメジャー初打席で左前適時打を浴びている。
 
 その後、2006年からは6年連続で200イニング以上を投げ切るなど、自身の活躍とは裏腹にチームはポストシーズンと無縁の成績に終わっていた。しかし、2010年にはトレードで当時強豪だったフィラデルフィア・フィリーズに移籍を果たす。
 
 長年過ごしたブルージェイズからの移籍の際には大きな話題となったが、チームやファンの期待に応えて33試合で250.2回を投げて21勝10敗、219奪三振、防御率2.44という成績を残し2度目のサイ・ヤング賞を獲得した。また、両リーグでの同賞獲得は史上5人目となった。
 
 そして、ハラデイ氏にとってハイライトとなるのが、同年の5月29日に行われたマイアミ・マーリンズ戦とキャリア初のポストシーズンとなるシンシナティ・レッズとの地区シリーズ第1戦だ。
 
 まず、マーリンズ戦では史上20人目となる完全試合を達成。そして、レッズ戦ではノーヒットノーランを達成した。年間2度のノーヒッターは史上5人目、完全試合とノーヒッター両方の達成は史上初の快挙となった。

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