【MLB】前田、来季は再び先発で勝負へ 首脳陣も太鼓判「ローテで多大な貢献を残してきた」
2017/11/09
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ポストシーズンでは9試合に登板して防御率0.84と獅子奮迅の活躍を見せ、チームの29年ぶりとなるワールドシリーズ進出に貢献したロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手(29)。
メジャー2年目となる今季も先発としての活躍が期待されたが、今季はシーズン序盤に不調に陥り、ドジャースの戦力層の厚さもあり一時期は先発ローテーションから外される事態に。
しかし、エースのクレイトン・カーショウやブランドン・マッカーシーの故障離脱の影響により、前田は先発として活躍を続け、今季は29試合(25先発)で134.1イニングを投げ13勝6敗、140奪三振、防御率4.22、Whip1.15という成績を残していた。
ポストシーズンでリリーフとして大活躍を見せたことから、一時は来季もリリーフ転向の可能性が噂されたが、米サイト「SBネーション」では8日(日本時間9日)付で特集を掲載し、来季の前田は先発で勝負すると報じた。
ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成部門取締役は「来季に向けて、前田をリリーバーとして平均以上の能力を持つ先発として考えている。1年中先発であるか、ポストシーズンに進出した場合は分からないが、少なくとも来季開幕時点では先発として考えている」と記事でコメントしている。
また、フリードマン氏は「ケンタはローテーションで多大な貢献を残してきた。やはり、5日ごとに登板し続けるというのは簡単なことではない。そして、彼は今季のポストシーズンでいつもとは違うギアの上げ方を見せてくれて、ブルペンで素晴らしい働きを見せてくれた」とも話しており、これまでの活躍も踏まえもう一度先発で起用する方針のようだ。
また、同記事では前田の契約面から見ても、先発を任せる必要があるとしている。前田の契約には基本給300万ドル(約3.4億円)に加え、1015万ドル(約11.5億円)のインセンティブがついているが、特にイニング数は先発でなければ稼ぐことが難しい。
昨季は890万ドル、今季は490万ドルを稼いだ前田だが、先発でなければ高額の報酬を得ることは難しくなっているため、ドジャースは契約面を考えてやはり先発を任せるのが適切であると判断したようだ。
ドジャースの先発陣はエースのカーショウを筆頭に左腕が多く、右腕先発の前田は貴重な存在であることは間違いないが、来季はどのような活躍を見せてくれるだろうか。