日本ハム・大谷、早ければ12月上旬にもポスティング申請可能に 選手会との会議に進展
2017/11/16
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米国・大リーグ機構は、10月末に失効していた旧ポスティングシステムに代わる新制度について、早くも来月には日米間で正式に合意に至るという見通しを示した。
日本では北海道日本ハムファイターズの大谷翔平投手がポスティングシステムを用いた米球界移籍を表明しており、米国でも注目されている存在である大谷のメジャーリーグ移籍の実現に向けた新制度の成立のために、MLB・NPBの双方が奔走している。
MLB公式サイトでは15日(日本時間16日)付でこの件について特集を掲載。大リーグ機構のダン・ハレム法務担当責任者は「日本球界の選手がメジャーリーグに挑戦できるようにするための新ポスティングシステムについては、選手会と積極的に議論を交わしている」と話した。
選手と球団の得る金額に差が開くことなどから、新制度に反対の立場を取っているメジャーリーグ選手会だが、機構側の尽力もあって話し合いは前進しているようだ。
そして、ハレム氏は「1週間以内に話し合いが終わることを望んでいる」と話しており、選手会との会議でも手ごたえを掴んできているようだ。また、オーナーからの承認については、現在米国・オーランドで行われている会議期間中には間に合わないため、後日電話で承認を得る見通しとなっている。なお、各球団のオーナーは大谷獲得を目指していることもあり、同制度は滞りなく承認されると見られている。
また、選手会とは投球時間を短縮するための「ピッチ・クロック」やマウンドを訪れる回数、イニング間の時間短縮、ベンチへの電子機器の持ち込みなどについても会議を重ねており、来季のプレー環境を整備する話し合いが進められているようだ。
“世界最強の労働組合”とも称されるメジャーリーグ選手会との会議を進めている大リーグ機構。来季以降の制度や環境の整備に向けて、多くの関係者が力を尽くし続けている。