エンゼルス・トラウトがMVPの記者間投票でキャリア初の2位以下になったことが全米で話題に
2017/11/19
Getty Images
16日(日本時間17日)、今季のMVPが発表され、ア・リーグではヒューストン・アストロズのホセ・アルトゥーベ内野手、ナ・リーグではマイアミ・マーリンズのジャンカルロ・スタントン外野手が選出された。
ア・リーグでは2位にヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手、3位にはインディアンスのホセ・ラミレス外野手がランクインした中、米国では昨季のMVPであるマイク・トラウト外野手が、今季は故障の影響もありMVP投票で2位以内に入らなかったことが米国中で話題となっている。
トラウトは走攻守全てが揃ったスーパープレイヤーで、セイバーメトリクスの指標でもほぼ全ての項目でトップクラスの数値を記録しており、現役最高のメジャーリーガーとの呼び声が高い。
今季のトラウトは114試合に出場して打率.306(402-123)、33本塁打、72打点、22盗塁、出塁率.442、長打率.629、OPS1.071という成績を残していた。タイトルの獲得には至らず、2012年から1位を守り続けていた勝利貢献度を示す指標である「WAR」も首位から陥落してしまった。しかし、OPSはリーグ1位で実力が健在なことを示した。
今季は52本塁打を放ったジャッジを上回る長打率を残しており、キャリアハイも狙える勢いだったが、5月に左手親指の靭帯断裂で自身初となる故障者リスト入りを喫し、7月中旬まで離脱したことで成績を伸ばすことができなかった。
17日付の米国紙「USAトゥデイ」ではアルトゥーベを「メジャー最高のコンタクトヒッター」と称し、新人・ジャッジの打撃・守備を絶賛している一方で「彼らがMVP投票にランクインすることができたのは、マイク・トラウトがシーズン途中に故障して114試合しか出場できなかったからだ」と評した。
また、同紙のテッド・バーグ記者は「彼があと40試合に出場し、いつも通りのプレーを続けていたらMVPであったことは間違いない」とコメントし、今季途中の故障離脱を惜しんだ。
走攻守で高いパフォーマンスを発揮し、ファンを沸かせ続けているトラウト。来季は健康にシーズンを乗り切り、2年ぶり3度目となるMVPの座を掴みたいところだ。