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マリナーズ、大谷獲得へ全力 日本人のプレー環境に自信、二刀流継続もサポート

2017/11/23

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 これまでにマック鈴木、佐々木主浩、木田優夫、長谷川滋利、イチロー、城島健司、川崎宗則、青木宣親、岩隈久志といった日本人選手を獲得してきたシアトル・マリナーズが大谷の二刀流を尊重した上で、獲得に全力を注ぐことをマリナーズのジェリー・ディポートGMが明らかにした。
 
 22日(日本時間23日)付の球団公式サイトの特集によると、マリナーズは1998年以来、少なくとも1人は日本人選手が在籍し続けていると紹介。現在ほどメジャーリーグ挑戦が盛んではなかった頃から、日本人選手の実力を認め、またプレーしやすい環境を築いてきた。
 
 ディポートGMは「シアトルにおける日本人選手たちは、球団史に残る素晴らしいプレーヤーばかりで、その活躍は称賛され続けてきた。大谷が米球界に来る以前に活躍した選手たちにはそれぞれが特別な魅力を持っていたよ」と話した。
 
 また「多くの日本人選手が在籍してきたことは、獲得に際して大きくプラスになると思っているよ。私たちは日米文化の違いへの対応の仕方や、チームがどのように日本人のスター選手によって盛り立てられたかを知っている。そして、大谷は間違いなくこれまで球団を盛り立ててきたスター選手に匹敵する。彼の力でチームが良い方向へ導かれることは間違いないよ」と、日本人選手が野球に集中するためのノウハウも有していることをアピールした。
 
 また、二刀流の継続などの条件面についても自信をのぞかせており、大谷が野手出場する際には、今季は打点王のタイトルを獲得したベテラン強打者のネルソン・クルーズをDHではなく左翼で起用するプランも明かしている。先発ローテーションに至っても、今季は故障者が続出して火の車となっていただけに、1年目の大谷がいきなりローテーションの中心として活躍することもできそうだ。
 
 「大谷獲得のためにはあらゆる努力を講じるつもりだ。これは一回限りのチャンスで、私たちにとって最悪なケースは、組織の歴史を変えられようというときに控えめな行動をとってしまい、なにもできないことだ」と、ディポートGMは意気込みを語った。
 
 現在、マリナーズはイチローのメジャー初年度となる2001年以降、ポストシーズン進出がなく、MLB30球団で最もポストシーズンから遠ざかっている。また、ワシントン・ナショナルズと共に一度もワールドシリーズに進出したこともない。球団史上初の悲願を成し遂げるためにも、二刀流・大谷の力が必要となることは間違いないだろう。
 
 契約金の面ではレンジャーズ、ヤンキース、ツインズなどに劣っているマリナーズだが、環境などの条件面をアピールし、大谷を射止めることはできるだろうか。



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