大谷のメジャー挑戦で再び注目?ベーブ・ルース以外にも活躍した二刀流選手
2017/11/29
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21世紀以降にも1人の二刀流選手が活躍
今季オフにポスティングシステムを用いたメジャーリーグ挑戦が決まり、米国でも大きな注目を集めている日本ハム・大谷翔平。米国に移籍しても二刀流の継続を希望しており、マリナーズ、ヤンキースなどは大谷の意思を尊重する姿勢を見せている。
メジャーリーグではベーブ・ルースが元祖二刀流として有名で、長い歴史の中でも二刀流選手は登場することはなかったが、21世紀以降にもブルックス・キーシュニックという選手がメジャーリーグで二刀流として活躍していた。
1993年のドラフト1巡目(全体10位)でシカゴ・カブスから指名されたキーシュニックは1996年に打者としてメジャーデビュー。しかし、その後は成績が振るわずマイナー暮らしが続き、2002年にホワイトソックス傘下のマイナーで本格的に投手へ挑戦。
同年は投手と外野手として出場し、マイナーで投手として25試合に登板して防御率2.59、野手としては69試合に出場して打率.275、13本塁打、40打点という成績を残し、2003年にはミルウォーキー・ブリュワーズとマイナー契約を結び、シーズン途中には投手登録として2年ぶりにメジャーの舞台に戻ってきた。
同年は中継ぎとして42試合に登板。53イニングを投げて防御率5.26という成績を残し、連投もこなしていた。また、打者としては69試合に出場して打率.300(70-21)、7本塁打、12打点、出塁率.355、OPS.970という成績を残した。また、同シーズンに投手・代打・指名打者として本塁打を放っており、これはメジャーリーグで史上初の快挙となった。
2004年も打者として77試合出場で打率.270(63-17)、1本塁打、7打点、出塁率.324、OPS.689、投手として32試合登板で43回を投げ防御率3.37という成績を残すも、同年限りでブリュワーズを退団。
その後、キーシュニックは2005年にヒューストン・アストロズ傘下3Aでのプレーを最後に現役引退。メジャーリーグで二刀流としての実働は2年だったが、長いメジャーリーグの歴史で数少ない二刀流選手としてその名を球史に刻んだ。