大谷のメジャー挑戦で再び注目?ベーブ・ルース以外にも活躍した二刀流選手
2017/11/29
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NPBでのプレー経験のある二刀流選手も
キーシュニックだけでなく、ウィリー・スミスも1964年にベーブ・ルース以来となる30イニング以上を投げ、350打席以上に立ち二刀流として活躍した。同年は野手として118試合に出場して打率.301(359-108)、11本塁打、51打点、7盗塁、出塁率.317、OPS.782をマーク。投手としては15試合に登板して31.2回を投げて1勝4敗、20奪三振、防御率2.84という成績を残した。
また、スミスは1972年・1973年に南海ホークス(現ソフトバンク)に所属していたこともあり、1972年には打者として打率.255(420-107)、24本塁打、66打点をマーク。また、同年には2登板(1先発)と投手でも登板を果たしたが、0.1回を投げて防御率は81.00と全く結果を残せなかった。
なお、2年目の1973年は試合の無断欠場による無期限自宅謹慎処分などで50試合の出場に留まり、同年で退団した。
スミスとキーシュニックは活躍こそ見せたものの実働年数が少なく、ルースのようにエースで主軸という活躍も残していなかったことから、これまで大きな注目を集めることはなかった。しかし、日本球界でエース&主力打者として結果を残してきた大谷がメジャーリーグに挑戦することで、2人の活躍が再び脚光を浴びてきているようだ。
彼らの他にも数人の選手が投打で才能に恵まれ、二刀流に挑戦しようとしたが、いずれも片方が振るわずほぼ全ての選手が二刀流を断念。日本でも前代未聞の挑戦に賛否両論が沸き起こったが、大谷は2016年に投手とDHでベストナイン、シーズンMVPに選出されるなど投打で結果を残し、球界の常識を覆した。
メジャーリーグでも2桁勝利&本塁打の達成者は1918年のベーブ・ルースのみとなっており、その再来とも称されている大谷。米国での期待は非常に高まっているが、ルースの再来としてメジャーでも大暴れを見せることはできるだろうか。