大谷のメジャー挑戦に際して過去の日本人メジャーリーガーが再注目 多くの選手が高評価
2017/11/29
Getty Images
いよいよポスティングシステムの正式な申請が12月1日(日本時間2日)に迫った大谷翔平。レンジャーズ、マリナーズ、ヤンキースなどが早くも獲得のために猛アピールを続けており、申請前から早くも争奪戦の様相を呈している。
そのような状況の中、MLB公式サイトは28日(日本時間29日)付で「球界に大きな影響を与えた日本人メジャーリーガーたち」と題した特集を掲載。新たなスター誕生の前に、これまでメジャーリーグで活躍してきた日本人選手たちを振り返った。
記事では大谷について「日本の二刀流スーパースターの大谷翔平が2018年からメジャーリーグでプレーする。彼はおそらく、日本球界からメジャーリーガーに移籍してきた多くの偉大な選手と同じ道を辿ることになるだろう」と評し、大谷には彼らに匹敵する活躍が期待されている。そして、同記事ではこれまで日米球界に大きな影響を与えてきた選手たちを紹介している。
まず、同記事では日本人初のメジャーリーガーである村上雅則氏を紹介。南海ホークスから野球留学で派遣された村上は1964年に20歳の若さでメジャーデビューを果たすと、同年には日本人メジャーリーガーで初勝利をマークしたが、1965年オフには南海とジャイアンツ間の協議によって日本復帰となった。メジャーリーグでプレーしていれば、もっと好成績を残しただろうと評され、惜しまれての退団となった。
その次には「トルネード投法」で話題となった野茂英雄氏が紹介されている。記事では野茂を「日本人選手のメジャー挑戦のパイオニア」と称し、新人王を受賞したり、2017年現在でも超打者天国である「クアーズ・フィールド」で唯一ノーヒットノーランを達成した偉業を紹介している。
その他にも、ヤンキース史上初の日本人選手となった伊良部秀輝、米国でも「大魔神」の愛称で親しまれた佐々木主浩、2009年にはワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜、日本人初の内野手メジャーリーガーとして、メジャー史上初となる新人初打席初球本塁打を記録した松井稼頭央、「Dice-K」の愛称で親しまれた松坂大輔も紹介されている。
また、現役選手では殿堂入りも間違いないと評されているイチロー、メジャー屈指の制球力を誇る上原浩治、2015年にはノーヒッターを達成した岩隈久志、名門・ヤンキースでエース格として活躍している田中将大などもOB選手と並んで名を連ねている。
この他にも多くの選手がメジャーリーグで活躍してきたが、同特集ではやはり彼らがメジャーリーグ、そして日本球界に大きな影響を与えたと評価している。そして、どの選手も米国でハイレベル成績を残したこともあり、プレー面でも高い評価を得ている。
メジャーリーグで結果を残してきた先駆者たちに劣らず、またはそれ以上の活躍を期待されている大谷。日本球界では常識を覆す大活躍を見せたが、メジャーリーグでも期待以上の活躍を見せ、米国でも「大谷旋風」を巻き起こすことは出来るだろうか。