レンジャーズで大谷とダルが共演の可能性 地元番記者が”両獲り”の展望語る
2017/11/29
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ポスティングシステムの申請前から争奪戦の様相を呈している大谷翔平の獲得に全力を注いでいるテキサス・レンジャーズ。大谷の代理人であるネズ・バレロ氏が送った質問状にも速やかに回答し、新労使協定で制限されている年棒も30球団で最高額を用意するなど、獲得に余念のない行動を見せ、誠意を示している。
また、同球団は高校時代から大谷に注目していたことを明言し、ジョン・ダニエルズGMが直接日本へ視察に訪れるなど、メジャー30球団の中でも特に熱視線を送っている。
球史に残る逸材の獲得に対して迅速な行動をとっているレンジャーズの地元・テキサス州でも大谷への注目は上がり続けており、地元紙「ダラス・モーニングニューズ」では29日付で特集を掲載。番記者のエヴァン・グラント氏を中心に複数記者が対談形式で今後の展望を語った。
グラント氏は記事内で「レンジャーズほど大谷の方向性を理解しているチームもないだろうし、その点では他のチームより優位に立っていると思う。金銭面を問題としていないのであれば、チームもアジア人の文化にも慣れていて、大谷を受け入れやすい体制だ」と語り、レンジャーズの姿勢を高評価。これまでの選手獲得歴からアジア市場に強みを持っている点もプラスに捉えているようだ。
また、現在FAとなっているダルビッシュの存在が大谷獲得にプラスになるかという点について「その必要は特にないと思うが、ダニエルズGMは5月に日本を視察した際、ダルビッシュと大谷がレンジャーズで共演する可能性があることを示唆していた」と話しており、ダルビッシュが大谷を獲得するに際してプラス効果となることは否定したが、共闘の可能性は支持している。
そして、ダルビッシュに絡んで提起された、大谷が日本人選手の所属していないチームでのプレーを望むという話題については「その話については確たる証拠がないから分からないが、レンジャーズはその真意をしっかりと掴んでおく必要があるだろう」と話した。
また、グラント氏は「大谷はおそらくヤンキースか西海岸のチームへ行くことになると思う。そして、レンジャーズと他のチームの違いは、ダルビッシュとの親密な関係を持っているかというところだ。もし、大谷・ダルビッシュの両方が共闘したいと願えば、レンジャーズは両選手を獲得することもできるだろう」と今後の展望を述べた。
全米で注目を浴びている大谷だけでなく、今季途中まで在籍していたダルビッシュの獲得も視野に入れているレンジャーズ。今季は78勝84敗で地区3位に沈み、先発陣の補強は急務となっている。大谷・ダルの両獲りとなれば日本ハムの新旧「背番号11」が米国で共闘し、先発陣も充実したものとなるが、両者は果たして同じチームに所属となるだろうか。