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日米の登板間隔の差が1番の原因? 日本人投手に多発する肘の故障

トミー・ジョン手術を受けることが確定したダルビッシュ有を筆頭に怪我に悩まされることが多い日本人メジャーリーガー。米のサイトでは、その理由として高校時代の投球数、イニング数の過多に加え日米の登板間隔の差をあげている。

2015/03/18

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故障の原因は渡米前のイニング数と関係?

 昨年後半を棒に振った田中将大、今季トミー・ジョン手術での全休が決まったダルビッシュ有ら、メジャーリーグでは日本人投手たちの長期離脱が相次いでいる。頻発する日本人投手の怪我について米サイト『BASEBALL ESSENTIAL』は『日本人投手に怪我という大きなリスクがあるのか』と題して特集している。
 
 松坂大輔、黒田博樹の日本球界復帰で現在メジャーリーグの40人ロースターに入っている日本人投手は7人。そのうち岩隈久志を除く6人がメジャーリーグ移籍後肘の怪我での長期離脱を経験している。今度のダルビッシュ以外に藤川球児、和田毅、田澤純一はそれぞれ2013、12、10年にトミー・ジョン手術を経験している。
 
 田中将大はトミー・ジョン手術こそ免れたものの昨年7月に右肘靭帯を部分断裂、上原浩治も近年は健康なものの先発投手を務めていたメジャー移籍1年目の2009年に右肘痛で、後半戦を棒に振っている。
 
 6/7とサンプル数こそ少ないものの、割合の大きさは無視できないものがある。特にその実力、実績のために長期契約、高額契約が多くなりがちな日本人投手の稼働率の低さはメジャー各球団にとっても大きな問題だろう。特集ではまず渡米前の若い時期に多くのイニング数を投げていることをあげている。
 
 プロ入り後だけを見れば、1年目から先発ローテーション入りし、18歳から180イニング以上を投げた田中将大のようなケースもあったものの、ダルビッシュや岩隈久志(ともに180イニングを越えたのは3年目)はそのような経験をしていなかったと指摘。問題の原因は高校時代にあるのではないかとしている。
 
 多くの州で高校生に投球制限が課されているアメリカにおいて、学生時代の投げすぎは死活問題だ。米メディアから「正気の沙汰ではない」と評された2013年センバツでの安楽智大の772球や、1試合で250球以上を投げた松坂は極端な例としても、100球以上投げまた次の日にも先発してそれ以上の球数を投げる日本の高校野球は、「肩は消耗品」と考えるアメリカからすれば、将来的な故障の原因と映るのだろう。
 
Japanese coaches argue that if mechanics are correct, throwing that many pitches does not put the player at greater risk. Yet these Japanese pitchers are breaking down more frequently than the typical MLB pitcher, and this could be a result of the incredible amount of stress put on their arms as young players.
日本のコーチは正しいフォームで投げていれば、多くの球数を投げることは大きなリスクにならないと主張する。しかしこれらの日本人投手たちは一般的なメジャーの投手より頻繁に故障しており、これは若い選手たちの腕に非常な量の負荷をかけてきた結果ではないか。

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