日米の登板間隔の差が1番の原因? 日本人投手に多発する肘の故障
トミー・ジョン手術を受けることが確定したダルビッシュ有を筆頭に怪我に悩まされることが多い日本人メジャーリーガー。米のサイトでは、その理由として高校時代の投球数、イニング数の過多に加え日米の登板間隔の差をあげている。
2015/03/18
Getty Images
登板間隔を長くするべきと提案
つづいて日本人投手の持ち球についても言及。それぞれの持ち球については、肘の怪我の原因と言えるほど全員は頻繁に投げている球種はないとしている。日本人投手のみならず怪我の原因としてたびたび話題に上がるスプリットについてはどうだろうか。
I thought going in that the splitter would be a potential cause, but only Uehara, Iwakuma, and Tanaka have thrown more than 10% splitters over the past five seasons, and those three are the only ones who have actually not had surgery yet.
私はスプリットが原因ではないかとも考えた、しかし過去5年で10%以上の割合でスプリットを投げていたのは上原、岩隈、田中の3人、そしてこの3人だけは(トミー・ジョン)手術を受けていない。
日本人投手の怪我の原因と言い切ることはできないとしている。
特集で最後にあげられているのが日米における登板間隔の違い。
7人中、田澤を除く全員がプレーしていたNPBとMLBの最も大きな差と考えられるのはその登板間隔。6人の先発投手を擁するNPBと比べ5人の先発投手だけでローテーションを回すMLBは1~2日登板間隔が短くなる。この休息日の減少が故障の原因となっているのではないかと指摘されている。
So a fair argument to make from looking at these Japanese pitchers seems to be that limiting pitch counts is not a solution for the Tommy John epidemic, but giving pitchers more rest in between appearances could be the answer.
これらの日本人投手を見ていくと、投球数制限は流行するトミー・ジョンへの解決策ではないと感じる。投手の登板間により休息を与えることこそ答えとなりうるのではないか。
今季前半戦、田中も所属するヤンキースが先発6人制を採用するとも言われている。登板間隔の延長が怪我の予防策となるのか、そして増加する肘の怪我にメジャーリーグ、日本球界がどのような対策を講じていくのか、注目していきたい。
出典:Are Japanese Pitchers at Greater Risk of Injury? By Paul Mammino in BASEBALL ESSENTIAL on Mar.16 2015
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