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「MLBは中古車を新車の値段で買っている」ダルビッシュをはじめ、止まらないトミー・ジョン手術の連鎖の原因とは?

ダルビッシュ有のトミー・ジョン手術が終了した。近年MLBでは、この手術の連鎖が止まらない。

2015/03/19

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少年時代に単一競技に専念する傾向が強まっているアメリカ

 ダルビッシュ有のトミー・ジョン手術が無事終了。すでにリハビリを開始した。
 
 MLBでは近年この手術の連鎖が止まらない。今春も、すでにダルビッシュ以外にメッツの若きエース格ザック・ウィーラー(昨季11勝)が、ヒジの故障でこの手術を受けることが決定している。ヤンキースの田中将大も手術自体は回避したものの、昨季後半戦をほぼ全休したのは記録に新しい。『SB nation』のマーク・ノルマンディン記者は、その原因はアマチュア時代の負担増にあると見ている。
 
This isn’t some coincidence or phase for Baseball, but is instead the new reality. Single-sport specialization at the youth level has meant more and more young pitchers throwing more and more often, because they end up playing baseball basically year round. These pitchers get “little, undetected injuries” over the course of their prolific amateur careers, and by the time they show up in the pros, their elbow is already torn, or on the way to tearing.
これ(ヒジを壊す投手が後を絶たないということ)は野球界にとって偶然ではない。それどころか新しい現実だ。少年時代に単一競技に専念する傾向が強まり、基本的に1年中、野球をやるようになり、結果的に若い投手がより多く投げるようになったのだ。投手達は、アマチュア時代の酷使による故障がまだ顕在化していない状態でプロ入りしてくるのだ。彼らのヒジはすでに壊れているか、その寸前なのだ。
 
 昨年来、アメリカの野球メディアの間では、トミー・ジョン手術を受ける若い投手が後を絶たない理由の探求が白熱している。その中で比較的有力なのが、そもそも力投型の投手が増えていることに加え、プロ入り後の起用法やトレーニング以前に少年時代の負担増が影響を及ぼしているとの説だ。

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