主力の放出続くマーリンズ、指揮官は首脳陣の方針を理解「チームをリセットする必要があった」
2017/12/14
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正二塁手のディー・ゴードン、主砲のジャンカルロ・スタントン、そして今季はキャリアハイの成績を残したマーセル・オズナの3人をトレードで放出し、イチロー外野手の契約オプションも行使しないなど改革が進んでいるマイアミ・マーリンズ。
マーリンズでは今季オフからジェフリー・ローリア前オーナーに代わり、元ヤンキースのデレク・ジーター氏と実業家のブルース・シャーマンを中心とした投資家グループがマーリンズを所有しており、チーム再建・新体制の確立のために辣腕を振るい続けている。
しかし、地元メディアやファンからは相次ぐ放出やリストラに批判や悲しみの声が寄せられており、ジーター政権に不信感を抱くファンも増えてきているようだ。そのような中、地元紙「マイアミ・ヘラルド」では13日(日本時間14日)付の特集でドン・マッティングリー監督のコメントを掲載した。
マッティングリー監督は「球団内部にいるし、ファンやメディアが何を不公平に感じるかは分かっている。私はあなた方の誰よりも情報を持っているし、何が本当の問題かということも分かっている。そして、いまチームに何が起こっているのかということも」と話し、ジーター氏らが行っている改革を支持する見解を示した。
また、批判が集まってきているジーターCEOについて「今のジーターは選手のキャリア序盤で成長する際に苦しんだ時と同じように、経営者として成長するために苦しんでいる最中だと思う。1993年にジーターは1Aで56失策を喫したけど、その後のキャリアがどうなったのかは誰でも知っているだろう。時間が経つにつれて、批判の声などが少なくなっていくことを望んでいるよ」とも話した。
相次ぐ主力の放出については「ファンが失望しているのは理解している」としながら「私たちはチームをリセットする必要があった。私たちが達成しようとしていたことを成し遂げるために様々な方法を試したが、うまく機能しなかった。今後は、うまく機能するような持続可能なチームを作るべきだ」と語り、首脳陣の方針に同調した。
主力の放出が続いている一方、若手有望株の獲得には成功しているマーリンズ。チームを支えてきた主力選手が移籍していることから、来季以降しばらくは厳しい戦いを強いられることになりそうだが、将来的にはジーターCEOらが描いた通りにチームを立て直すことはできるだろうか。