「以前対戦した時との違いはない」ダルの元女房役も認めた田中将大の快投
自身のオープン戦2戦目となるブレーブス戦に先発した田中将大。そのピッチングに元ダルの女房役も全快を認めた。
2015/03/20
Getty Images
対戦相手も復活にお墨付き
現地18日、田中将大が自身スプリングトレーニング2試合目となるブレーブス戦に先発した。3.2回を投げて2安打0四球3奪三振無失点の好投。チームも12-5と大勝し、オープン戦初勝利もつかんだ。その模様を地元紙『NEW YORK POST』が報じている。
初回は1死から2、3番を連続三振。2回、1死から5番打者のA.J.ピアジンスキーにヒットを許し、今年初の走者を背負ってのピッチングとなったものの落ち着いて対処。次打者のシモンズを併殺打に打ち取った。
ブレーブスのキャッチャー、ピアジンスキーは田中の今年初被安打となるセンター前ヒットを放った打席を以下のように振り返った。
“He threw me a couple good sinkers and he threw me a backdoor slider, and another slider, I got the hit up the middle,” Pierzynski said. “He looked the same. I didn’t see a difference. I didn’t see a split, so that’s his pitch, obviously.”
「彼は2球の良いシンカーとバックドアスライダーを俺に投げてきた。そして次に来た真ん中高めのスライダーをヒットにしたよ」とピアジンスキーは言う。「彼は(以前対戦した時と)同じに見えた。違いは見つけられなかったね。スプリットこそ投げてこなかったが、明らかに彼本来のピッチングだったよ」
ピアジンスキーといえば日本でもダルビッシュの女房役を務めていた時に報じられていたように気難しい性格で知られており、11年に選手の選ぶ「ムカつく選手ランキング」でも1位に輝いている。
特に「メジャー5年未満の選手を何も知らない田舎者のように扱う」と若い投手には手厳しいことで有名だ。その彼が前回の対戦(昨年4月22日、当時ピアジンスキーの所属していたレッドソックスに対し、田中が7.1回を7奪三振無四球に抑える好投を見せ3勝目を掴んだ)との差はなかったというのだから、田中のピッチングもかなり本調子に近付いてきているのだろう。
3回は3者凡退、4回も初めの2人は抑えたものの、3人目のフリーマンに二塁打を浴びたところで降板となった。45球中29球がストライクと、19球で2回6打者を完璧に打ち取った前回登板に続きテンポの良いピッチングに、田中自身も「前回と同じぐらい良い出来だったと思う」と手ごたえを語った。