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大谷のエンゼルス、球宴野手補強で攻撃強化も投手力に不安?

2017/12/16

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 大谷翔平投手を射止めたロサンゼルス・エンゼルスが15日(日本時間16日)、フリーエージェントのザック・コザート内野手と3年契約で合意したと発表した。タイガースからイアン・キンズラー内野手を獲得したのに続き大型補強だ。
 
 コザートは32歳の右投右打の遊撃手。昨季はシンシナティ・レッズで122試合に出場し、打率.297、24本塁打、63打点を記録し、球宴にも初選出。キャリアハイの成績を残した。
 
 MLBではキャリアのほぼすべての試合で遊撃手として出場しているコザートだが、エンゼルスには球界ナンバーワン遊撃手のアンドレルドン・シモンズが在籍しているため、コザートは三塁手としてプレーする予定だ。
 
 エンゼルスは大谷を射止めた後、タイガースから4度の球宴二塁手のキンズラーをトレードで獲得。さらに今回はコザートと契約合意。マイク・トラウト外野手、アルバート・プホルス内野手そして昨季途中からチームに加入したジャスティン・アップトン外野手が支える打線と守備の大幅な強化に成功している。
 
 しかし、強力打線の一方で投手力が心配だ。大谷の獲得で6人ローテーションが濃厚のエンゼルスだが、エース格のギャレット・リチャーズ投手は2年間で12試合にしか登板しておらず、14年新人王投票2位のマット・シューメーカー投手も昨季は14試合のみの先発にとどまっている。
 
 また、タイラー・スカッグス投手は15年は全休し、昨季は16試合で2勝6敗。昨季2桁勝利を挙げたJCラミレス投手は先発転向2年目で昨季途中に肘を怪我し、昨季10勝のパーカー・ブリッドウェル投手はキャリアが浅いなど、6人でローテーションを回し各選手の負担が減るとしてもやや心配な陣容で、ルーキーの大谷の出来にも大きくかかっていると言っても過言ではないだろう。
 
 補強を着々と進め、プレーオフを狙える陣容はそろってきた。同地区には昨季世界一のアストロズがいるが、大谷と先発陣の活躍次第ではアストロズに食らいつくことも可能だろう。今後、さらなる補強があるのか注目したい。



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