マーリンズから放出の今季盗塁王・ゴードンが古巣に嘆き節「とにかく恥ずかしいという言葉に尽きる」
2017/12/22
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デレク・ジーターCEOを中心とした新体制の下に改革が進められているマイアミ・マーリンズ。主力選手の放出やリストラなどを積極的に行い、総年俸の削減や新体制確立を図っているが、その辣腕には地元メディアやファンから厳しい批判が浴びせられている。
また、メディアやファンだけでなく選手からも不満の声が出始めている。正捕手のJ.T.リアルミュートも自身のトレードを直訴するなど、早くもチーム内に不協和音が生じようとしている。
ドン・マッティングリー監督は球団首脳陣の考えに同調する姿勢を見せたが、ビジネスとしての側面を重視してチーム再建を図ったマーリンズは来季以降しばらくの間、厳しい戦いを強いられることになりそうだ。
米国「NBCスポーツ」では21日(日本時間22日)付で、シアトル・マリナーズにトレードで放出されたディー・ゴードンの談話を掲載した特集を掲載。ゴードンはフロリダ州出身の”ご当地選手”で地元人気も非常に高く、今季は盗塁王のタイトルを獲得する活躍も見せたが、新体制のトレードで地元球団を離れることになった。
ゴードンは古巣の新体制について尋ねられ「私はこのような酷いことは望んでいなかった。特に話したいことはないけど、今回のマーリンズの姿勢は恥ずかしい、とにかく恥ずかしいという言葉に尽きるよ。誰かを非難することはないけど、今回は本当に良くないことが起こってしまった。新体制はトレードに出された選手の実力が足りないとは思っていなかったけど、コスト面の面倒を見ることができなかったからね…」と嘆いた。
また、ゴードンは「誰も球団を買い取ることが出来なかったし、その時点でみんなトレードされるのは決まっていたようなものだった」とも話し、今季オフの相次ぐトレードについても悲しそうに語った。
多くのファンや選手などの想いが交錯する中、辣腕を振るい続けるジーターCEO。果たして、数年後に彼の思い描くチームを作り上げることはできるのだろうか。