カブス地元紙がダルの獲得をプッシュ 奪三振率の高さや調整法などが高評価
2017/12/24
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現在はFAとなっており、去就が注目されているダルビッシュ有投手。多くの球団が獲得に興味を示し争奪戦の様相を呈している中、ダルビッシュと直接交渉を行ったカブスの地元・シカゴでは日本の誇る右腕の獲得を前向きに捉えているようだ。
米国紙「シカゴ・サンタイムズ」は23日(日本時間24日)付で特集を掲載。今季までカブスに所属しており、現在はFAとなっているジェイク・アリエッタ投手と比較しダルビッシュ獲得の優位性を説いた。
今オフのFA市場で注目されているダルビッシュとアリエッタは同じ1986年生まれだが、カブスのセオ・エプスタイン球団副社長は2015年からエースとして君臨したアリエッタの再契約にはやや消極的な姿勢を示している。
2013年のシーズン途中にトレードでカブスに加入したアリエッタは2015年にサイ・ヤング賞に選出され、2016年も18勝をマークしてチームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。しかし、2015年以降は成績を落とし続けていることもあり、長期契約の期間中に今までのような活躍を見せるのは難しいと見られているようだ。
一方のダルビッシュはトミー・ジョン手術から復帰して1年間を戦い抜き、209奪三振をマークするなど実力が健在であることを示した。
奪三振率の高さや防御率の安定感、独自の調整方法などは高評価を得ており、DHのあるア・リーグでも結果を残していたことから、DHのないナ・リーグに所属することで成績も向上すると見られているようだ。
一方、これまでの投球回数の少なさ、ポストシーズンでの実績はアリエッタに軍配が上がっており、それらの点については不安視されているが、やはり調子の良い時に相手を圧倒する投球が魅力となっているようだ。
今季オフの注目選手として去就が注目され続けているダルビッシュ。カブスだけでなく、ツインズやアストロズ、レンジャーズなども獲得のために動きを見せているが、来季は果たしてどの球団に所属することになるだろうか。