エンゼルスがイチローを獲るべき理由。日本語職員募集に見る大谷の期待と懸念、その解決策に【現地ルポ】
大谷翔平が入団するロサンゼルス・エンゼルスは日本語を話せることを条件に職員を募集している。これは、スポーツ面だけでなくマーケティング面でも大きな期待をかけていることの証だが、日本のファンにとって大きな懸念もある。そして、その解決策に最も適任なのは…。
2018/01/06
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ディズニーランドとMLB、観光にも最適な土地柄
大谷翔平が契約を結んだエンゼルスは、日本語が話せることを条件に職員を募集している。
2017年12月28日時点で募集されている職種はチケット販売係とコールセンタースタッフの2つ。どちらも顧客サービスに直接関わる職種であり、エンゼルスが大谷の加入をきっかけに日本人向けマーケットの拡大を本気で目指していることがわかる。
かつて、ノモ・マニア現象を生み出した1995~97年のロサンゼルス・ドジャーズ、イチローが絶対的な人気を誇った2000年代のシアトル・マリナーズなど、地元在住の日本人が大挙して押しかけるだけでなく、遠く日本から観戦ツアーが組まれるほどの人気を博した球団がある。
エンゼルスがこうした例にならい、大谷の獲得を奇貨として、日本人ファンを大々的に取り込もうとしているようだ。エンゼルスの本拠地アナハイムは日本から近い西海岸にあり、直行便も多く飛ぶロサンゼルスから1時間以内の位置にある。ディズニーランドが近所にあり、元々数多くの日本人観光客が訪れる土地でもある。
ディズニーランド観光とMLB観戦をセットに日本人訪問数がさらに伸びることは大いに予想される。チケットの予約や問い合わせなどが日本語で対応されることは日本人ファンの利便に大きく貢献するだろう。