エンゼルスがイチローを獲るべき理由。日本語職員募集に見る大谷の期待と懸念、その解決策に【現地ルポ】
大谷翔平が入団するロサンゼルス・エンゼルスは日本語を話せることを条件に職員を募集している。これは、スポーツ面だけでなくマーケティング面でも大きな期待をかけていることの証だが、日本のファンにとって大きな懸念もある。そして、その解決策に最も適任なのは…。
2018/01/06
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大谷&イチローの競演…心踊るシーンに
想像してほしい。日本から10時間超の長時間フライトに耐えてアナハイムにやってきた。予め予約しておいたエンゼルス戦のチケットではあるが、その日登板予定だった大谷が何らかの事情で欠場することになった。大谷抜きのエンゼルス戦を観戦して明日は日本に帰らなくてはいけない。あなたはこれに耐えられるだろうか。ところが、エンゼルスにはイチローがいた。その日は先発出場の日かもしれないし、代打で出てくるかもしれない。
それに何より、この2人がいれば、試合前のウォーミングアップだけで見物になる。イチローと大谷がキャッチボールをしているかもしれない。イチローはすぐにキャッチボールを遠投に変えてしまって相手に嫌がられるらしいが、まさか20歳年下の日本人である大谷がイチローに文句を言えるわけはない。
一体、どちらの肩が強いのだろうか。フリーバッティングで両者が隣り合わせのケージで打っているかもしれない。大谷の長打力はもちろんだが、イチローもフリーバッティングではさく越えを連発するらしい。一体、どちらが多くのボールを外野席に運ぶのだろうか。
例え本番の試合がどんな凡戦に終わったとしても、そんな練習風景を生で観ることが出来れば、日本からの飛行機代も惜しくはないと思わないだろうか。またエンゼルス球場にやって来ようと思わないだろうか。エンゼルスにはぜひ本気でイチロー獲得を検討してほしい。
(文:角谷剛【アーバイン】)