ヤンキース、ダル・マーコンビ実現にはトレード放出が必須 年俸高騰なら贅沢税の基準超えも
2018/01/12
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11日に移籍先候補が5球団と予想されていたが、本人から6球団であることが公言され日米で話題となったダルビッシュ有。今オフのFA市場で先発投手最高の評価を受けている右腕の去就には日米間で大きく注目を集めている。
ダルビッシュの発言が日米を賑わせている中、米国紙「ニューヨーク・ポスト」では11日(日本時間12日)付で特集を掲載し、ヤンキースは移籍先候補に残ったものの、獲得のためには障壁があると言及した。
FAとなっているダルビッシュの獲得はコストが高い代わりに、若手有望株の放出がなくて済むことが魅力のようだ。一方でコストが高くなることからぜいたく税の基準を超える可能性が出てくるため、契約が残っているベテランのジャコビー・エルズベリー内野手をトレードで放出する必要に迫られる。
しかし、エルズベリーはトレード拒否権を持ち合わせており、本人の意に沿わなければトレードを拒否することも可能だ。そのため、トレードの成立は一筋縄では行かなそうだ。
そして、同紙が提示したもう1つの選択肢として、パイレーツのゲリット・コールをトレードで獲得するべきとした。しかし、コールの獲得となれば若手有望株を放出する必要が生じるため、ヤンキース側の損失も大きくなってしまう。
ヤンキースにとってはいずれの選択肢も一長一短となっているが、2009年以来となるワールドシリーズ制覇のためには先発投手がもう一枚欲しいところだ。中継ぎ陣・野手陣は充実しているだけに、セベリーノ・田中に次ぐ先発投手が補強できれば万全の陣容が整うことになる。
また、現在候補に上がっているダルビッシュとコールはいずれも被本塁打が多く、打者有利の本拠地であるヤンキー・スタジアムで結果を残せるかは不透明とした。特にダルビッシュに関してはワールドシリーズでの2度のKOから立ち直ったかという点が最大の懸念事項とされているようだ。
移籍先は6球団に絞られていることを自ら公言したダルビッシュ。どの球団も獲得を熱望しているが、果たしてどのチームに移籍することになるだろうか。今後の動向からも芽が離せない。