ダルビッシュ、ニューヨーク紙は獲得に賛成も… 長期契約には否定的見解
2018/01/14
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今オフにロサンゼルス・ドジャースからFAとなり、去就が注目されているダルビッシュ有投手。11日には移籍先候補が6球団と明言され、13日にはニューヨーク・ヤンキースから正式にオファーがあったことを認め話題となるなど、日米で動向が大きく注目されている。
ヤンキースがダルビッシュにオファーを出したことを受け、米国紙「ニューヨーク・デイリーニューズ」は13日(日本時間14日)付で特集を掲載。FA市場の先発投手で最高評価を受けているダルビッシュの獲得を熱望したが、長期契約については否定的な見解を示した。
同紙のジョン・ハーパー記者は「ブライアン・キャッシュマンGMは近年中にヤンキースが世界一になれるように動きを見せているが、彼がダルビッシュに7年の長期契約を提示しているのであれば、それは間違いであると思う」とコメント。
昨季のダルビッシュはトミー・ジョン手術から復帰して初めて1年間を戦い抜き、186回1/3を投げて209奪三振、レンジャーズでは防御率4.01、ドジャースでは防御率3.44を記録して復活した姿を見せた。また、記事ではワールドシリーズでの2試合のKOばかりが注目されてしまっているが、ポストシーズンではダイヤモンドバックスとカブス相手に好投した事実も忘れてはならないとしている。
ハーパー記者はダルビッシュを獲得することでヤンキースのローテーションは球界屈指の立派なものになると評しているが、長期契約を結んでからも好成績を残し続けることが出来るかという点が疑問のようだ。
また、来季オフにはアストロズのエースかつヤンキースキラーであるダラス・カイケルがFAとなり、ドジャースのエース、クレイトン・カーショウもオプトアウトを行使してFAとなる可能性があるため、ダルビッシュと長期契約を結ぶよりもそちらを待つ方が望ましいとした。
同記事ではダルビッシュの長期契約には否定的な一方、FA市場にも遅れが生じており、実力は確かであることから年俸2000万ドル(約22億2000万円)は妥当であるとし、問題はやはり契約年数であるとした。
1月に入ってから白熱した争奪戦が繰り広げられているダルビッシュ。ヤンキース入りとなれば田中将大投手とのタッグが実現するが、FA市場の先発投手で最高評価を受けている右腕はどの球団を選ぶことになるだろうか。