「まるで手品」「非常にクレイジー」チームメイトが選ぶ、最もえげつないボールに上原のスプリット
地元紙の特集で上原浩治のスプリットが「レッドソックス投手陣で最もえげつないボール」に選ばれた。わかっていても打てないそのボールは、今季も上原の最大の武器になるだろう。
2015/03/23
Getty Images
わかっていても打てない上原のスプリット
2人の意見に共通するのは、わかっていても打てないという部分だ。昨シーズンの上原の投球割合を見るとスプリットと速球が半々、2ストライク後にはスプリットの割合が67%にまで増える。これほど割合が高くなればほとんどの打者がスプリットを頭に入れて打席に入っているだろうが、依然として有効な対策は打てていない。この「わかっていても打てない」こそが上原のスプリッターがチームメイトから高い評価を受ける最大の理由ではないだろうか。
最もえげつないボールに上原のスプリットが、圧倒的な支持を集めたのに対し、次点は誰かという質問に対しては大きく答えが割れた。
今オフタイガースから移籍したリック・ポーセロが挙げたのは同じく移籍組のジャスティン・マスターソンのスライダー。球界有数のシンカーボーラーとして名高いマスターソンだが、スライダーも2年連続被打率1割台と高い効果を発揮している。期待のナックルボーラー、スティーブン・ライトのナックルボールを挙げる声もあった。13年には捕手のラーバンウェイにメジャータイの1イニング4捕免を記録させたほど強烈な変化をするボールだ。
その他ではバックホルツやポーセロのチェンジアップ、ウェイド・マイリーのスライダーに加え、メジャーデビュー前の若手左腕エデュアルド・ロドリゲスのストレートを推す声もあった。
投手陣がカギと言われる今季のレッドソックス、新加入の投手たちとともに守護神上原にかかる期待は大きい。不惑を迎える今年もまたスプリットで多くの打者を手玉に取ってくれるだろう。
出典:Who has nastiest pitch on Red Sox pitching staff? By Scott Lauber in BOSTON Herald on Mar.22 2015
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