練習より試合。日本と異なるMLBの春季キャンプ。大谷が臨む“悪魔のスタジアム“とは?
NPBはきょう2月1日、いよいよキャンプインとなる。長いシーズンを戦うための過酷な練習期間となるが、MLBの"春季キャンプ"と言えるスプリング・トレーニングは全く異なるものである。また、今季からエンゼルスに加入する大谷翔平はどのような場所でシーズンに向けた調整を行うのか。現地記者が解説する。(文・角谷剛)
2018/02/01
全体練習はわずか3日。19日間無休でオープン戦
日本プロ野球が一斉にキャンプインする2月1日がやってきたが、メジャーリーグの春季キャンプ開始はそれより2~3週間遅い2月中旬。出陣式、激励会などを経てチームが一丸となってキャンプインする日本のプロ野球と趣を異にしていて、メジャーリーグの場合はまずはピッチャーとキャッチャーだけがキャンプ地に入り、約1週間後に野手が合流する。
日本のプロ野球が2月はキャンプ地で練習、3月に入ってオープン戦という大まかな流れであるのに対し、メジャーリーグの場合は練習のみの期間はわずか数日のみで、すぐにオープン戦に突入する。と言うより、春季キャンプとはオープン戦期間のことなのだ。
エンゼルスの公式サイトによると、ピッチャーとキャッチャーのキャンプ地入りは2月13日。野手のキャンプ地入りは2月19日。チームが揃って練習をするのはたった3日間で、2月23日にはオークランド・アスレチックスとのオープン戦初戦を迎える。
そしてなんと、その日から3月13日まで19日連続休みなしで試合が組まれている。週末は休みどころか異なる対戦相手と2試合が組まれることもある。そして1日だけの休みを挟んで、3月24日のキャンプ最終日まで11日間で11試合。キャンプ地を離れた翌日にはロサンゼルスに戻り、その日からドジャーズとの地元チーム同士でのオープン戦3連戦を行い、また1日だけの休日の後には公式開幕戦だ。
今年のエンゼルスは公式開幕戦をオークランド・アスレチックスの本拠地で迎えるので、そのたった1日の休日も移動に使われる。