アストロズ、21世紀初となるWS連覇への期待高まる 投手陣は大幅強化、野手陣も主力健在
2018/02/04
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2017年は球団史上初となワールドシリーズ制覇を成し遂げたヒューストン・アストロズ。オフに選手が流出することもなく、トレードによる補強も成功したことから、現地では2年連続となる世界一への期待が高まっているようだ。
MLB公式サイトでは3日(日本時間4日)付で特集を掲載し、アストロズの連覇に期待を寄せている。近年ではニューヨーク・ヤンキースが1998年から2000年に3年連続、トロント・ブルージェイズが1992年と1993年に2年連続で連覇を達成しているが、21世紀に入ってからは連覇を達成した球団は出ていない。
しかし、昨季のワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズは目ぼしい選手の流出もなく、むしろ戦力が高まっていることから21世紀初となる快挙への期待が高まっているようだ。
記事では、投手陣が昨季よりも格段に強化された点に特に注目している。アストロズは今オフにパイレーツからギャレット・コールを獲得し、昨季途中に加入したジャスティン・バーランダーも今季は開幕からチームに帯同する。そのため、昨季は先発ローテーションを担ったチャーリー・モートンとブラッド・ピーコックがローテーションから外れる可能性も浮上しており、先発枠争いが非常に激しくなっている。
そして、ブルペン陣もケン・ジャイルズ、ウィル・ハリス、クリス・デベンスキーが健在で、オフには実績のあるジョー・スミス、ヘクター・ロンドンを獲得。先発・中継ぎ共に昨季よりも戦力が充実し、安定感のある陣容となったことは現地でも高い評価を受けているようだ。
野手陣も昨季の強力打線を担ったジョージ・スプリンガー、カルロス・コレア、ホセ・アルトゥーベ、アレックス・ブレグマン、ユリエスキ・グリエルらが健在だ。精神的支柱となっていたカルロス・ベルトランが現役を引退したが、目ぼしい選手の流出はなく、今季もメジャー屈指の強力打線でシーズンに臨むことになる。
また、ジェフ・ルノーGM、A.J.ヒンチ監督の手腕の評価も高く、2018年シーズンを制覇するにあたり十分な戦力を築き上げたと評されている。
一方、ヤンキースやレッドソックス、エンゼルスなどのライバルチームも力をつけていることから、今季のア・リーグは激しい競争になるとも見られているようだ。また、昨季は故障者が続出したことから、今季は故障防止に最善を尽くすべきとも評されている。
投打に充実した戦力を築き上げ、球団二度目のワールドシリーズ制覇に向けて余念のない補強を進めたアストロズ。世界一を狙うライバルチームは多いが、果たして連覇を成し遂げることは叶うだろうか。