大谷翔平が示した存在感。エンゼルス恒例イベントで前代未聞、破格の扱い
2018/02/05
大谷翔平が所属するアナハイム・エンゼルスの本拠地、エンゼル・スタジアムで「Moving Day」と銘打ったチームのアパレルやポスター等のグッズ販売とサイン会をあわせたイベントが2月3日(日本時間4日)に行われた。
春季キャンプを直前に控えたこの時期、エンゼル・スタジアムのあるカリフォルニア州アナハイム市からキャンプ地アリゾナ州テンピまでの365マイル(587キロ)間、エンゼルスが使用する野球道具の運搬を一手に引き受ける運送会社Old Dominion が毎年開催する恒例イベントだ。
特設セール会場は球場正面広場とスタジアムの1階部分に設けられ、野球シーズン到来前にいち早く(そして安く)エンゼルス関連グッズを買ってしまおうという多くの熱心なファンで賑わっていた。
セール会場前には長蛇の列が作られ、入場規制の為30分近く待つことことも珍しくない。今年のサイン会にはジム・アボットの姿も見られた。ソウル五輪において、米国が日本を破った決勝で好投した隻腕の名投手だ。エンゼルスには2度在籍し、合計5年半プレーしている。
今年のエンゼルスの新たな目玉はもちろん大谷翔平である。セール会場のあちこちで「Ohtani 17」のシャツを着ているファンの姿が目についた。球場正面にはチームの看板選手の写真が飾られているが、現在のラインアップはトラウト、カルフーン、シモンズ、プホルスの4選手。
ところが、今は「大谷翔平」「Shohei Ohtani」とそれぞれ日本語と英語で書かれた垂れ幕が彼ら4選手の特大肖像写真の間に下されているのだ。恐らくは大谷の肖像写真が間に合わなかったためだと思われるのだが、まだデビュー前の新人選手としては前代未聞、破格の扱いと言えよう。
既に現地入りしたと報じられている大谷。バッテリーのキャンプ入りとなる2月13日まではあと10日間ほどあるが、エンゼルス・ファンの期待と注目度はこれからますます高まっていくことだろう。
(取材・文:角谷剛)